夏前に、コーヒーメーカーが壊れて処分した。
コーヒーメーカーを再度買うかどうかは、現在も思案中。
毎朝パン食の我が家にコーヒーは欠かせない。
ハンドドリップできるセットも持っているのだが、朝はお弁当作りと朝食作りが重なり、キッチンは大賑わい。
ゆっくりドリップする事は難しい。
個包装パックになっている1人分ドリップ用のコーヒーも買ってみたのだが、すぐ無くなってしまうし、湯切りがどれもイマイチで納得できず。
コーヒーメーカーなら、セットさえしておけば、あとはスイッチを押すだけだった。
ある程度保温もされたから、早めにスイッチを押しておけば出来上がりを気にすることはなかった。
ハンドドリップだと、珈琲の粉をセットして、適時にお湯を沸かし、ゆっくりお湯を注がなければならない。
時間がある時ならいいのだが、私の朝のキッチンではいろいろ無理が生じてしまい、何度かトライしてみるも断念。
ちょうど夏になり、アイスコーヒーにすぐ切り替わったので、その件はそのままになっていた。
ボダムのフレンチプレスでシンプル朝のコーヒースタイル
先日の食器買取の時、リビングボードのガラス製品と一緒に置いてあったフレンチプレス(コーヒープレス)に目が向いた。
以前コーヒー用品に凝っていた頃に買ったもの。
何度か使ったが、その後は「飾り物」になったいた。
「フレンチプレス」はボダム。
ステンレスとガラスの姿が定番の品だ。
これと同じものだ
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大きさは、少し大きく3~4人用。
ちょっと太っちょな安定感のある姿が好きで買った。
以前このフレンチプレスのコーヒーを朝食に出したら、夫が「コーヒーが濁っている」と言って好まなかった。
フレンチプレスで淹れるコーヒーは、ココアのように濁って見えるが、苦みがなくまろやかに淹れられてとても美味しいのだ。
夫がその濁りを好まなかったため、それきり朝食には出さなかった。
久しぶりに使ってみた。
安い珈琲豆がとても上品でまろやかなコーヒーになった。
さらに、ホットミルクを足してカフェオレにすると、絶妙の味!
翌朝、内緒で夫と息子にそのカフェオレを出してみた。
何の文句も出ず、二人とも残さなかった。
夫もカフェオレなら濁りを気にしないようだ。
それから毎朝、ボダムのフレンチプレスでカフェオレを淹れている。
珈琲粉を入れて、お湯を注いで5分ほど待ち、プレスするだけ。
多少長く置いてもカフェオレだから平気。
私も毎朝飲んでいる。
とっても美味しい。
ずっとリビングボードに眠っていたフレンチプレス。
新しい使い方で、朝食テーブルの素敵なアクセント。
こうやって、書いてみると、自分の今までの行動を反省しきり。
せっかく買った便利な物達を、活用できていない。
それなのに以前はいろんな物が欲しくて仕方なかった。
買っては満足し、次の物が欲しくなる。
世の中には自分の知らないもっといいものが売っているような気がしていた。
今の私は違う。
でも、自分がこの家に連れて来てから置き去りにしてしまっている物に光を当てなければならないし、それが出来ないのなら維持するのを断念するしかない。
忙しい時には、見ているのに見えていない。
気持ちがそちらに向かない。
以前より時間が出来た私の目には、明らかにいろんな物が見えるようになってきた。
もっと目をクリアにしていきたい。
コーヒープレスを使う度に、いろんな気持ちが湧いてくる。
気持ちも一緒にぐっとプレス、それでも美味しいコーヒーが飲めるのだ。
壊れるまで、しっかり使ってあげよう。
それが自分が今できる最善のことだろう。