もう12月後半、あと数日で2024年も終わる。
今年は自分にとって大きな転機の年となった。
1年前に想像していたのとは全く違う時間が今流れている。
今年は大きな区切りが3つあった。
①子育て終了(夫婦二人の生活へ)
②国家試験合格(2年越しの目標達成)
③パートからフルタイムへの転職(15年以上勤めた会社を退職し他業種へ転職が決まった)
3つの区切りはどれも大きな変化だった。
全部が自分にとっては大きすぎて、激動の1年と言っても過言ではない。
この3つの中で一番いろいろ思い悩んだのは、③の「フルタイムへの転職」だった。
今まで専門職のパートとして15年以上同じ会社に勤務していた。
勤務年数が長い契約社員だったこともあり希望すれば無期転換という選択もあった。
でもこの2年の間に職場で違和感を感じる状況が増えていて、これからの長い時間をそこで過ごしたいと思えなくなっていた。
その違和感を持ってから「自分の心」と向き合う日々を続けた。
慣れた仕事を捨ててまで「今転職すること」に意味はあるのか?
専門職とはいえ今までパートだった50代主婦がフルタイムに転職できるのか?
もし、過去の自分が友人から同じ内容を相談されていたら転職は勧めなかったと思う。
たぶん同年代の多くの人はそう思うのではないだろうか。
でも、現実は違っていた。
50代パートだった私でもスムーズにフルタイムに転職できたから。
しかも1社目で次が決まった。
転職には数ヶ月かかるかもと覚悟していたから、すぐ決まって自分でもびっくり。
今、求人のニーズは本当に激変している。
50代でも諦める必要なんてない。そのことを知らない同世代が多すぎるのが残念すぎる(1年前の私もそうだったから)
だけど、転職するには「勇気」も必要だった。
私の場合、その勇気をくれたのは国家試験の勉強だった。
勉強に真剣に取り組んだことで「前に進みたい」と強く具体的に願うようになった。
合格できる自信なんて1ミリもなかった。でも勉強していく過程でその業界へ進みたいという勇気が少しずつ湧いてきた。
勇気が出てから具体的に転職へ向けての準備を始めた。
調べてみると進みたいその業界でも私の専門分野は求人ニーズがあることがわかった。
最終的に契約社員更新のタイミングもあり、合格発表前であったけれど退職を決意した。
退職願いをした後は引留めの提案を頂いたけれど、お断りした。
私の心は、もうそこに残ることを望んでいなかったから。
退職が決まった後は「心の重み」が少しずつ落ちた。笑顔でいられる時間が増えた。
辞めるまでの間に改めて職場を他人目線で見回してみると、今まで感じていた「違和感」の答えが次々見えてきた。
長くいると見えないことは多くなる。長くいることが逆にデメリットになっていることもある。
辞めると決めなければ分からなかったこと、最後に気付くことができて良かった。
後悔の気持ちを抱かずに退職できたことは、これから先に進むためにも大切なことだったと感じている。
▼退職までの心の葛藤を書いた記事
新しい職場での仕事は年明けからスタートする。
私は「得意」を武器にして、50代だけれど新しい世界に飛び込む直前だ。
今は転職前、期間限定の平穏な日々を過ごしている。
新しい職場への不安はいっぱいある。不安だらけかもしれない。
でもここまで来たら「当たって砕けろ」と割り切るしかない。だって自分が選んだ道だから。
今の気持ちを例えてみると、
国際線の長距離路線で次の目的地へ向かう機内にいるような気分。
行き先も着陸までの時間も分かっている。期間限定の特別な時間。
旅先での不安と期待が時々入り混じり、現実に引き戻される瞬間もある。
でも限られた非日常の空間で、機内食を食べたり映画を観たりしているとそれを忘れることができる。
自由に立ち歩けない不便さの中だけど、自分にだけ用意された座席で限定の時間を楽しんでいる。
1年前には具体的に思い描けなかった今がここにある。
行動を起こさなければ何も変わらない。行動を起こす鍵は「勇気とタイミング」
50代の私は、来年も勉強と仕事を頑張っていきたい。
子供のためでも夫のためでもない人生、2025年から始まる私の新しい人生はどんな時間だろうか。