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好みのショートブーツにはまだ出会えてないけれど、カシミヤのマフラーは買いました。

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寒さが本格的になって、首元が淋しくなった。

何度かデパートに下見に行って、見ては買わず、試しては買わず。

いろんな種類や素材のマフラーを無料で沢山試させて頂いた。

値段の高い物から普通のものまで、30本ぐらい?

そうして数回足を運んで、やっとカシミヤ100%のマフラーを1本買った。

上質カシミヤ100%のマフラーは、たくさん試してから買った方が失敗が少ない。妥協するのはもう嫌だから。

カシミヤのマフラー限定で探した訳ではない。

最初はアパレルブランドのそれぞれのフロアで触ったり、巻いてみたり。

アパレルブランドにはその洋服やコートに似合うマフラーやストールが置かれている。

デザインは必ず合わせやすいようにできていて、洋服を一緒に買ってからこそ活用度もアップする。

でも、デザインに反して素材のタグを見てみると、ウールだったりカシミヤ混だったり、値段が高いからといって素材が同じではなかった。

コートや洋服も、もちろん探していたが、不器用な私はいつくもの物を同時に探すことが苦手だ。

あれこれ見回ってみたものの、最初は洋服も靴もマフラーも小物も全部探しているものを同時に探してみたら、何も買わないのに疲れてしまって、作戦を変えた。

1番この冬に必要なアイテムは何だろう?

自分に問いかけて、1つに絞る。

それはやっぱり上質なマフラーか厚手のストール、つまり首回りの巻物。

もちろんブーツもコートも買い換えたい気持ちも欲しい形もあるのだけれど、優先順位を付けて予算配分も考えて、まずはマフラーに集中してみることにした。

マフラーも10本以上試してみると、自分がどういう素材でどういう肌触りのものを求めているのかが分かってくる。もちろん最初は曖昧で自分でもよく分からなかったことだ。

最初の10本目までは、声をかけてくる店員さんを無難にかわしながら、求めているのが何かを感覚で理解したかった。

20本目を過ぎた頃、店員さんに相談する勇気が湧いてきた。

どんなコートを持っていて、どんな場面で使うマフラーか、それが自分の言葉で説明できるようになったのが、その頃だというのが正しい。

今持っている冬用のコートは3枚。

それぞれ素材も違い、色も違うが、基本的に通勤と学校行事に参加するときに両方使えるものが欲しかったのだ。

軽くて、肌触りは優しく、ショールとしてセーターの上からかけても違和感のないデザインと色。

素材は、カシミヤ100%

ここまで具体的に相談すれば、店員さんも分かってくれる。

予算は言わなくても、話をすればどの程度の物を欲しているかはプロなら分かるはず。

逆に、予算に見合わない物を選んできたら、その人に選んでもらうのはやめようと思っていた。

その店員さんは、初見すこし派手な印象に見えたけれど、さすがプロだ。とてもセンスの良い選択肢を沢山用意してくれた。

まさに、求めていたときに求めていた人に出会えた感じ。

一瞬の出会いだけれど、そういうポイントも大切だ。

改めて10本前後を身に着けてみて、最後2本(マフラーとストール)に絞り、最終的にマフラーを選んだ。

やっと出会えた、そんな感じでスッキリした気持ちで購入。

ちょっと値段は高かったけれど、行程も選択肢も納得できたことの方がうれしい。

そうして、軽くて柔らかくて肌に優しいカシミヤ100%のマフラーは、この冬の寒い風から私を守ってくれている。

こんなに薄めのマフラーでもこんなに温かいなんて、久しく忘れていた。

結局マフラーで力尽き、その後は仕事が忙しくなって、次のブーツとコート探しには至れていない。

なんとか、この連休中に今年分のお仕事を完了させて、気持ちよく年末に買物に行ってみたいと思っている。

今回は無難な色にしてしまった。

何故かと言うと、今使っている3枚のコートの買い換えを順次していきたいからだ。

次に買いたいコートの色と合わいのも困るから。

無難な色のマフラーは、安心感があるけれど、少し冒険もしたくなる。

来年は、ちょっと明るい色のマフラーを追加したいな、、と最近思うようになった。

難関のマフラー選びは、こうやって今年分は完了。

あれだけ沢山試していると、途中で面倒になったり、どれも同じように見えてきたりする。

欲しくなくなりそうになった時もあったが、現在使っているマフラーが今の自分に合わなくなっていたからファッション苦手でも頑張ってみた。

何度も足を運んだから、その分の交通費もバカにならない。

でもいいのだ。

たとえ交通費で5000円が飛んだとしても、納得して気に入る1枚を探し出すことができたから。

反対に、5000円交通費がかかっても探せないものなら、妥協せず時を待つしか無いと決断できるのではないか?

現実には、そんなに交通費はかかっていないけれど、そんな気持ちで何度も行ってみた。

買物には、タイミングや出会いもある。

何度行っても見つからないときは見つからない。

そういう時には妥協しない方が良い。

せっかく来たのだから、、という気持ちで本心が求めていない物を買うのはもう嫌だ。

もう嫌なんだ、、。(君の名は、。の歌詞と同じだ)

数年前の私がこの文章を読んだら、笑い出すかもしれない。

買物に行って何も買ってこないことの方が多いなんて、きっとビックリするだろう。

それほど私は変わった。

人は変われる。どう変わりたいかはその人が決めること。

マフラー1本、そんな事と思うか、どうか、それも人それぞれ。

次は、ショートブーツ探しが待っている。

見つからずに、春になってしまっても、それはそれ。

出会えなかったのはタイミングではないということ。

私の買物は、地味だけど、中身は以前より濃くなっている。

実感できたのは、カシミヤマフラーのおかげ。

ありがとう、マフラー、これから宜しくお願いします。

 

 

 

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