先週からシルバーウィークにかけて、たくさん片付けて沢山捨てた。
夏のキッチン掃除の続き。
秋になったけれど、最後まで頑張るつもりだ。
今回は、「キッチンの床下収納」
我が家のキッチンには、大きな床下収納がある。
左半分には、換気扇のフィルター予備や、卓上IHヒーター、オーブンの付属部品などを入れてある。
右半分には、大きな箱が置いてある。
箱には、趣味で集めた「お菓子作りの道具」が入っている。
時々使っているものは、キッチンの棚に収めてあり、
床下収納に入れてあるのは、今は全く使わない型ばかり。
まずは、床下収納のものを全てリビングに出した。
でもすべてを出して、広げて見るのは久しぶり。
床下収納の底には掃除をした時に、必ず直近の新聞紙を敷いている。
そうすれば、いつ全部出して拭き掃除したかすぐ分かるから。
左側は、半年前の新聞。
苦手な右側は、去年の9月の新聞。
掃除をしていたつもりだったが、やはり右は手薄だった。
お菓子道具が入っている箱は、実はあまり開けたくなかった。
それは、いろんな気持ちが湧いて出てくるから。
息子が小さい時から小学校時代まで、いろんなお菓子を作った。
お菓子教室にも通った。
その期間、道具は増えていくばかり。
家族に喜んでもらえるとずっと思っていた。
ある時、息子が、ぽつりと言った。
「僕が好きなバナナケーキ、最近全然作ってくれないね」
ドキッとした。
バナナケーキは、ワンボールで出来る簡単なお菓子。
使う型は、パウンド型1つ。
レシピを覚えるまでもないシンプルなケーキ。
その時の気持ちが戻ってくる。
目的を完全に失っていた私のお菓子作り。
教室に通わなくても、特別な型がなくても、喜んでもらえる物は最初から作れていたのに、、。
以来、きっぱり道具や型を買う事をやめた。
そんな過去の失敗が、キッチンの床下収納にある。
今回は1年ぶりに、その箱を開けた。
箱の中身、全部出してみて、ちょっと笑ってしまった。
もう、何も感じなかったのだ。
そして、自分が買った記憶すらない道具さえ出てきた。
私は、ここに何を隠していたのだろう?
毎日使うキッチンの床下に、その箱があると思うと気が重かったのに。
開けてビックリ玉手箱。
今の私に必要な物は、全く入っていなかった。
型は、3つを残して処分。
残した型には、1年の猶予期間を設けることにした。
箱は、ほとんど空になり、オーブンのパーツなどを収納した。
床下収納は全部拭き掃除して、乾かして、また新しい新聞を敷いた。
あんなに重かった箱は、軽くなり、収納内に隙間も増えた。
1年で、気持ちはこんなに変わるのだ。
不要になった型は、翌日の不燃物ゴミとしてお別れした。
重く大きい一袋だった。
活用できなくて、ごめんなさい。
私に大事な事を教えてくれてありがとう。
感謝してお別れした。
この気持ちを忘れてはいけない。
失敗から学ぶ「片付け」もある。