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夏のキッチン掃除(3) 床下収納に閉じ込めていたお菓子の道具は、思いと一緒にさようなら。

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先週からシルバーウィークにかけて、たくさん片付けて沢山捨てた。

夏のキッチン掃除の続き。

秋になったけれど、最後まで頑張るつもりだ。

 

今回は、「キッチンの床下収納

 

我が家のキッチンには、大きな床下収納がある。

 

左半分には、換気扇のフィルター予備や、卓上IHヒーター、オーブンの付属部品などを入れてある。

 

右半分には、大きな箱が置いてある。

箱には、趣味で集めた「お菓子作りの道具」が入っている。

 

時々使っているものは、キッチンの棚に収めてあり、
床下収納に入れてあるのは、今は全く使わない型ばかり。

 

まずは、床下収納のものを全てリビングに出した。

でもすべてを出して、広げて見るのは久しぶり。

 

床下収納の底には掃除をした時に、必ず直近の新聞紙を敷いている。

そうすれば、いつ全部出して拭き掃除したかすぐ分かるから。

 

左側は、半年前の新聞。

苦手な右側は、去年の9月の新聞。

 

掃除をしていたつもりだったが、やはり右は手薄だった。

お菓子道具が入っている箱は、実はあまり開けたくなかった。

 

それは、いろんな気持ちが湧いて出てくるから。

 

息子が小さい時から小学校時代まで、いろんなお菓子を作った。

お菓子教室にも通った。

その期間、道具は増えていくばかり。

 

家族に喜んでもらえるとずっと思っていた。

 

ある時、息子が、ぽつりと言った。

「僕が好きなバナナケーキ、最近全然作ってくれないね」

 

ドキッとした。

 

バナナケーキは、ワンボールで出来る簡単なお菓子。

使う型は、パウンド型1つ。

レシピを覚えるまでもないシンプルなケーキ。

 

その時の気持ちが戻ってくる。

目的を完全に失っていた私のお菓子作り。

教室に通わなくても、特別な型がなくても、喜んでもらえる物は最初から作れていたのに、、。

 

以来、きっぱり道具や型を買う事をやめた。

 

そんな過去の失敗が、キッチンの床下収納にある。

 

今回は1年ぶりに、その箱を開けた。

 

箱の中身、全部出してみて、ちょっと笑ってしまった。

もう、何も感じなかったのだ。

そして、自分が買った記憶すらない道具さえ出てきた。

 

私は、ここに何を隠していたのだろう?

 

毎日使うキッチンの床下に、その箱があると思うと気が重かったのに。

開けてビックリ玉手箱。

今の私に必要な物は、全く入っていなかった。

 

型は、3つを残して処分。

残した型には、1年の猶予期間を設けることにした。

 

箱は、ほとんど空になり、オーブンのパーツなどを収納した。

床下収納は全部拭き掃除して、乾かして、また新しい新聞を敷いた。

 

あんなに重かった箱は、軽くなり、収納内に隙間も増えた。

 

1年で、気持ちはこんなに変わるのだ。

 

不要になった型は、翌日の不燃物ゴミとしてお別れした。

重く大きい一袋だった。

 

活用できなくて、ごめんなさい。

私に大事な事を教えてくれてありがとう。

 

感謝してお別れした。

 

この気持ちを忘れてはいけない。

失敗から学ぶ「片付け」もある。

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