デパートのポイントカードを1枚解約してきた。
クレジットカード機能はないポイントカード、もう使わなくなっていたのに手元に残ったままだった。
手続きをして登録を削除するために、デパートのポイントカード専用カウンターへ行き、順番を待って退会手続きをした。
「損していない」と割り切れば、ポイントカードは減らせるかもしれない。
もう貯めていないポイントカード、意外に手元に残ったままになっている。
いつでも行けると思っていて、ついそのままに。
行動をとろうと思ったきっかけがあった。
それは、先日あるテレビ番組で「ポイントを貯める派か?貯めない派か?」という街頭インタビューを見た時のことだ。
ポイント貯める派と貯めない派、どちらの意見もウンウンと頷けるものばかり。
ポイント貯める派は、「損をしたくない」「持っていると得になる」という意見が多い。
お財布がポイントカードで分厚くなっている人もいた。
私が、「なるほど」と思ったのは、ポイント貯めない派のある意見だった。
「自分たちは損をしていないから、ポイントを貯めなくてもいい」という。
そして、
「ポイントを貯めている人は得を拾っている。それはそれでいいと思う。でも自分は損をしていないからそれでいい」
そういう趣旨の意見だった。
この意見を聞いてハッとした。
ポイント、そもそも自分にとって何だったのだろうか?と。
私はミニマムに暮らしたいと行動しているが、まだまだポイントカードを捨てきれてはいない。
捨てきれない理由は何だろう。
「得」を拾いたかったのだろうか?
「損」をしたくなかったのだろうか?
たぶん、ポイントカードを持つことで「損することを回避したい」と思ったからだ。
ポイントカードを捨ててしまうと、今までの努力が水の泡になってしまうような軽い焦燥感が湧いたり、
なぜかポイントを貯める度に「損をしたくない」という意識膨らんでいった気がする。
そもそも、損か得かで買物をする気持ちはなかったはずなのに、、。
得を意識しながら行動している人なら、そうは思わないかもしれない。
得を拾う事が億劫でなかったり、それを楽しんだりできる人なら大丈夫。
でも、自分はそうではなかった。
だから、テレビのポイントを貯めない派の「損はしていないから平気」という意見がグサッと刺さったのだろう。
潔いポイント貯めない派の「損をしていない」という意見は新鮮だった。
ポイント貯めない派の意見が頭に残って、新たにポイントカードをしっかり処分することができた。
今回退会したデパートの現金専用ポイントカードは、たった1度だけ500円分の商品券に交換できただけ。
微妙なポイントが残っていて積立期限も長めだったから、ついついそのままになっていたのだ。
退会の時に、貯まっていたポイントは放棄。
もっと早く、潔い気持ちに返れていたらよかったのに。
クレジット機能のないポイントカードでも退会や解約手続きは慎重にしたい。
情報が本当に削除されるかは不明だが、自分で作ったのだから後始末も自分でできる所まではしておく。
たった1枚ポイントカードを減らしただけなのに、潔い気持ちが入ったことでスッキリ感は一味違う。
もう一度、ポイントカードやクレジットカードを見直す時なのだろう。
だから、ポイント貯めない派の意見が頭に残ったのだ。
「損はしていなからポイントカードはいらない」
自然に言えるフレーズになってみたいな、と思う。