シンプルライフ、ミニマムな暮らし。
生活とお財布は、切り離せない。
ミニマムな暮らしから想像する「お財布」の代表は、小さなお財布、だ。
余分な物はそぎ落とし、最低限のお金とカードが入るサイズは、小さい。
私もそんな生活に憧れて、去年から小さな三つ折りの財布を使い始めた。
カードを減らし現金メインの生活に慣れてみると、支払時に楽なのは小さい財布より長財布だと分かった
小さなその財布には、小銭入れもカード入れもあり、札入れも別になっている。
クレジットカードやポイントカードを減らした事で実現できた「小さな財布」
現金メインに変えて1年が過ぎ、管理のしやすさと、無駄遣いが減ったということを身をもって実感している。
家計簿もシンプルになり、10日に1度ほど記入して残金を確認する作業も習慣になった。
現金残はいつもきっちりとは合わないけれど、それも気にならずに大きな枠で考えられるようにもなってきた。
買物も慎重になり、1度で即決することが減っている。
たぶん、これが無駄遣いが減った理由。
その時、必要だと思っていたのに、いざ買物に行ってみたら選択肢が他にもあると気づく。今買うためのお金(現金)は持っているから、買う行動を焦らなくなった。
物欲がなくなった訳ではないので、買物に出掛ける回数は多い。
出掛けても、何も買わない事が増えたのは、数年前の自分ならあり得ないことだ。
そんな、購買行動の変化と共に、私のお財布に対する考え方も変わってきた。
ミニマムでシンプルな暮らし=小さい財布
という考え方が合わなくなってきたのだ。
現金で買物をするときの行動が以前とは違う。
①支払時にお札や小銭を出す
②レシートやおつりを受け取る
③お財布に②を入れる
その3ステップは、とてもシンプルな作業。
でも、小さなお財布である故に、手間取る事が増えた。
現金メインになってから、以前より多めのお札を持つようになった。
お札を出してレシートをしまう時に、小さな三つ折りを広げる動きが必要。
さらに、なるべくお財布を小さくキープしたいから小銭を出すようにしているのだけれど、小さいお財布の小銭入れの部分は小さく、パッと欲しい小銭を出せないし、小銭のおつりを貰ったときに戻しにくいのだ(特にお札で支払い小銭をおつりでもらう時)
お金は探さなくても、必要な分は入っている。
それなのに、動作で手間取るなんて、嘘のよう。
嘘ではない、現実だ。
小さいお財布でスムーズな暮らしをしたいなら、実はカード支払メインの方が向いていると思う。お札も小銭も取り出さないなら、小さなお財布の暮らしは問題ないはず。
でも、私のような主婦だと1日のうちにお財布を使う機会も多く、レシートも全部もらうと必然的に出し入れの作業回数とお札以外の紙類も財布に入る事になる。
作業効率から考えると小さな財布よりも断然「長財布」のがいい。
試しに、外出の多かった先週は、以前使っていた長財布で過ごしてみた。
カード入れが多いその長財布は、使わない部分も多いのだけれど、小銭もパッと一目で何が残っているかも分かるし、特にお札の出し入れ、レシートを入れるスムーズさは、小さい財布とは比較にならない。
今は、日々の暮らしにカードを使わないので、長財布では大きすぎる気がしたけれど、1週間を過ごしてみて、次の財布を買うとしたら「小さい財布」ではなくて断然「長財布」だ。
日々の暮らしは人によって全然違う。
一日に何度お財布を使うかも、必ず違う。
ミニマムな暮らし=小さな財布
小さな財布と小さな家計も意味合いはたぶん違う。
大きな財布を持っていてもミニマムな暮らしはできるはず。
暮らすことはサイズだけでは割り切れない。
シンプルな暮らしを意識していくと、「あれ?」と思えることが度々出てくるようになる。
片付け本に書いてあることと違ったっていい。
「あれ?」を自分で気づくことが、一番大切ではないだろうか。