春の訪れを前に、最後の寒さが通り過ぎている。
昼間は暖かくても、朝晩はまだコートが必要。
春へのワードローブもまた考え直す時期。
ちょうど先日、勤務の日にちょっと考えさせられるコーデをしている人を見かける機会が続き、自分のクローゼットと少しにらめっこしている。
アラフィフ世代の落とし穴。体型はそんなに変わっていないと思っているのは本人だけかもしれない。後ろ姿は嘘をつけない。
今月初め、勤務先や通勤途中で、とても気になるアラフィフ同世代の姿を見かけた。
どんな姿だったのかは、あまり具体的に書くのはやめておくことにする。
その姿を垣間見た時に、アラフィフの自分が感じた気持ちについて書き留めておこうと思う。
20代から30代からあまり体重が変わっていないアラフィフの人はけっこう多い。
私も大幅な体重の変化はあまりない(むしろ10代の頃が今より10キロ以上太っていた程だ)
ただし、昨年は腰の不調があってから一端急に体重変化があり、それが体調不具合のバロメーターになっている事が分って毎日体重計に乗る習慣がついた。
体重計に毎日乗る習慣がついても、一気に体重が減るわけではないけれど、体の不調を事前に察知しやすくなったと思う。この1年、風邪も引かず元気になんとか過ごせている。
でも、、、
体重が変化しないことと、体型が変化しないことは別次元。
アラフィフで体重が若いときとあまり変わらないことは、実は要注意!
自分の中では、自分がそんなに変わっていないような気持ちがどこかにある。
体重計の数字は魔力なのだ。
同じ体重をしめしていても、着実に体は年をとっている。
私が先日見かけたのは、そんなアラフィフの女性たち。
場所も場面も違うけれど、たぶん皆さん、体重が昔とそれほど変わらないと思われる方々だ。
自分はあまり意識せず、上着を脱いでインナーのまま過ごしてしまうことはよくある。
寒ければ上にプラスするけれど、暑いときに人は無意識に周りの目を気にせず思いがけず薄着になってしまったりする。
トップに表われる体の老化を、そのままピッタリサイズのインナーには必ず出てしまう。
ボトムスのサイズがキツいのに、体重が変わらないからとそのまま去年から引き続いて来ている人だって多い。
パンツには如実にそのラインが表われる。
履けているし、劣化もしていない、体重も変わってないから大丈夫。
それは、とても危険なことを、私は人の姿を見て改めて感じた。
春になるこの時期だからこそ、つい油断してしまう事は多い。
体重が同じなら、体型も同じだと、それになかなか気づかない。
後ろ姿は、正直だ。
たとえ、段々のお肉が前側になくても、背中と脇腹には表われている。
キツくウエストに食い込んだパンツ姿は、もっと残念。
それを上手にカバーできるスタイルでないと、真後ろで見る人はちょっと驚く。
けして、ダボッとした洋服を着た方がいいと言っているのではない。
サイズが既にアウトしている洋服に、気づいていないアラフィフ世代が多いということなのだ。
私がそれらを見て驚いたのは、それぞれの人が気にせず堂々とその姿をあらわにしていたこと。
正面から見たら大丈夫だからまだ平気、そんな声が聞こえたような気がした。
もちろん、ファッションの好みや表現は人それぞれ。
どれが正解とか、間違いとか、細かく指摘するほど私には知識はない。
それでも、真後ろから見せられたその姿に、思わず目を反らしたくなるほど恥ずかしかった。
「もしかしたら私も同じような姿ではないのか?」と思ったことで、逆に目を反らせず凝視してしまった自分がいた。
私には正解はわからない。
サイズアウトしたことに目を反らしているのは自分かもしれない。
体重が変わらない、ということは、実は判断をしぶらせてしまう原因なのではないか?
そういえば、私も最近、自分の後ろ姿なんて意識して鏡で見ることがなかった。
人の振り見て我が振り直せ。
その日から、洗面所の三面鏡で、時々自分の後ろ姿を写してみている。
目を背けたくなるような後ろ姿だけれど、目を背けてはいけない。
これが今の自分の本当の姿。
リアルな自分は、後ろ姿では誤魔化すこともできない。
体型の変化は、アラフィフなら当然のこと。
せめて、背筋をピンと伸ばして暮らしたいと思った。
後ろ姿は見られている。
偶然見てしまった人に、不快感を与えないのもマナーかも。
アラフィフのコーデ、春から夏へ薄着になっていく時。
もう一度、自分のワードローブも見つめ直したくなった出来事だった。