50代になって数年過ぎた。
数年過ぎて今感じているのは「前を向いて生きる」のか「後ろを振り返りながら生きる」のかで大きな差が出来てしまうこと。
この2つの差は、とても大きくて、気付かぬうちにどんどん広がってしまう。
若い時と違って２つのスタンスを急に切り替えることは、50代になってからでは難しい。
前を向いて生きるのは、必ずしもポジティブという意味ではない。
後ろを振り返りながら生きることも、必ずしもネガティブなことではない。
この意味の違いが分かるだろうか？
今まで「後ろを振り返りながら」生きてきた訳ではなかった。
でも、いろいろ予想と違っていた50代を今過ごしてみると「後ろを振り返る癖」があることが分かった。
「後ろを振り返る癖」は、自分にとっては慎重になれる癖だった。
しかし、現時点でそれがとてもマイナスに働いていると感じることが増えている。
慎重になることは良いことだと思ってきたけれど、「前を向いて生きる」ことの妨げになっていることに気がついた。
今は思う、前をだけを向いて生きていこうと。
前だけを見て生きていくことは、不安や心配でいっぱいになる心を抑えると同時にいろんな気持ちを振り切っていくことでもある。
心配だから不安だからと、後ろを振り返りつつ過去の出来事や経験を照らし合わせながら慎重に暮らすことは「前に踏み出す歩数」を減らしてしまう。
40代のころに予想していた50代とは全然違う自分がいる。まさにそれは想定外。
だから、後ろを振り返らずに前だけを向いて生きていこうと決めた。
その先に待っている時間はきっと違う。
前に進む歩数を減らさないように、一歩でも新しい1日を過ごしたい。
