12月に入ってから、どのご家庭にもセール情報が届いていると思う。
メールだったりDMだったり、いろんな形でお知らせは届く。
私もお知らせメールやDMはなるべく届かないように設定しているが、それでもやはり届く。
その中に、お知らせを拒否していないお店やショップから割引券が4つ届いた。
割引券・クーポン券 買いたいものはあるけれど「至急を要しない買物」を実行するタイミングかどうか考えてみる。お得という言葉に惑わされていないだろうか?
4つは、いずれも年に何度も利用するお店から届いたもの。
ハガキ2枚、割引チケット1枚、メールで届いた割引コード、合計4つ。
共通するのは、どれも金額が500円相当だったこと。
そして、届いた時期から使用期限までが意外に長かったこと。
期限が短ければ、もらっても多分すぐ処分しただろう。
12月中旬以降の1番忙しいときに、わざわざそれらのショップで買物をしなければならないものはなかったから。
でも、時々利用しているということは、今まで定期的に買物していたということであり、今後も利用する予定。
だから、お店に行けば買っておいてもいいと思えるものはある。
500円といえども、買う予定のあるものなら安く買えた方がお得、つまり経済的。
使用期限がどれも12月25日だったけれど、もしかしたら今月買うという行動を取るかもしれないと思って、4つを大切にとっておいた。
その割引券とクーポンが届いてから、私は度々「買う予定のあるもの」探しをしている自分に気づいた。
いずれ買う予定だけれど、今は不足していないもの。
でもせっかくその割引券があるなら、他の買物も他店と値段を比べて一緒に買おうか、、という気持ちが湧いてきたからだ。
忙しい時ほど、こういう判断は鈍るもの。
確かに500円割引になるけれど、今にして思うとそんなに焦る事はかった。
一度調べ始めたら気になって仕方なくなり、近くにある同じ商品を置いてある店に寄ったりまでしてしまったのだ。
たった4つのクーポンで行動を起こしたこと、これには自分でも驚いた。
「買う予定のあるもの」に本来は期限を自分では設定していなかった。つまり、どれも至急は要しないし、今それに代わる物が現役で使える状態にある、ということだ。
ざわついた時に「500円分安くなるから」という意識が焼き付いてしまっていたため、冷静な判断ができなくなっていた。
その商品を見に行ったら、たまたま割引価格になっていた。
あれ?これならここで買っても同じでは??
では、特価なら今買う?
自分に質問して、答えがすぐ出てから冷静になれた。
「今すぐに必要なものではない」
結局、そのお店でも何も買わずに帰ってきた。
この時間を無駄だと思いがちだが、実は逆で、とても役に立った。
私は、期限付きの割引クーポンを捨てなかったことで、「クーポンを使うこと」が義務のように「買うべきもの」を強引に探そうとしていた。
「買う予定のあるもの」は、本当は「まだ必要ないもの」だった。
お得という言葉は魔法のようだ。
すぐ必要な物を買う人にとってはまたとないチャンス。大いに利用した方が本当の意味で「お得」だ。
でも、私のように「買う予定はあるけれど至急をようしないもの」をわざわざ今買う必要がないこともあるのでは?
24日に書類の片付けをして、25日期限のそれらの割引券やクーポンを改めて見て、いろんな事を考えながら処分した。
全部利用したら、2000円以上お得な買物ができたはず。
でも、2000円のお得を実感するために、買う必要のないものを買ってしまっていたかもしれない。
もしそれが2000円以上するものだったら、本当にこれは得なのだろうか?
今回の割引券やクーポンは、よく利用するお店だという事と今までこの時期にもらうことがなかったタイプのサービスだったため、ちょっと心がざわついてしまった。
これは自分にとって今後の教訓。
あの時、わざわざ商品を見に行ってよかった。
そうで無かったら、冷静な判断がどんどん出来なくなっていただろう。
お得に買ったつもりでも、また他店の値段が気になったりして心のざわつきを引きずっていたかもしれない。
歳末の忙しいシーズンは、商売をしている側にとっても1番のかき入れ時である。
踊らされてしまうことも多いし、お得な商品が破格の値段で並ぶ時でもある。
物を買うという行動は、「今必要だ」と思えた時が1番だ。
それがこの時期にぴったり合ったなら大正解。
私のように時期尚早なら、今ではなくてもいいのかも。
いろいろ選べる時期だからこそ、選択を誤らないようにしたいと思った。