PR

ガーデニングには「諦め」も肝心。害虫との闘い、やめました。

※当ブログ記事には広告が含まれています

PAK56_midorrinonakanobench-thumb-1000xauto-15397

 

ガーデニングや園芸を楽しんでいる人は多い。

 

自分で丹精こめて育てた植物が成長していく様子を見るのは、とても感動的だ。

 

何かを作り出すのとはまた違う、自然との共同作業。

そんな魅力に取りつかれた人は多い。

 

私もかつて、その1人だった。

 

今住んでいるマンションに移り住んで一番うれしかったのが、ベランダが広かった事。

日当たりが良く、ガーデニングを楽しむ工夫もされていたこと。

 

以前の住まいは日当たりが悪く、ベランダが狭くて植物がうまく育たなかった。

 

引っ越してから、いろんな植物を育ててみた。

憧れだった大きなバラやハーブ、そして野菜。

 

苗からも種からも、やってみたかった事は一通りやってみた。

 

しかし、マンションが10年を迎えた頃から、

害虫被害が増えていった。

 

それなりの対策や工夫をしたが、被害は収まらない。

大切に育てている多年草などが次々枯れていく。

 

それは、鉢の土の中で起こっていた。

 

鉢替えをすると必ず、不気味な幼虫が沢山出てきた。

それはコガネムシの幼虫だった。

 

コガネムシの幼虫は、けして土の表面からは見えない。

例え土がカラカラに乾いていても、生き延びるすべを持っている。

カブトムシの幼虫を少し小さくしたような姿で、土に潜んでいる。

植物の根から栄養を取って大きくなっていく。

 

だから、植物は枯れてしまう。

 

土替えをしようと、鉢から土を出すたびに、その幼虫の駆除が必要だった。

それは、けして気持ちのいいものではなく、後味も悪い。

 

一鉢から20匹以上の幼虫が出てきた時は、卒倒しそうになった。

それ以来、自分で鉢の土を替える事ができなくなってしまった。

植物が枯れる度に、夫に処理を頼んでいる。

 

そうして、大事に育てていた植物はどんどん減ってしまった。

 

コガネムシの幼虫は、なぜそんなに増えてしまったのだろう?

 

原因は意外な事だった。

 

マンションが10年を過ぎて、植栽の木々が立派に育った。

その中のある1種類の木に、コガネムシが集まるようになっていたのだ。

 

大きくなった木は、コガネムシの好む何かがあるのだろう。

その若葉を食べ、成長し、また子孫を増やす。

 

我が家のベランダは、その木にとても近かった。

原因が分かった事で、「諦め」がついた。

 

以前とは事情が変わったのだ。

それに対処し続ける気力が今の自分にはない。

 

多くの薬剤を使ってまで、美しい花を育てたいとは思えない自分がいた。

 

それ以降、

 

鉢が枯れたら、1つずつ減らした。

鉢もどんどん処分した。

 

今残っているのは、3鉢だけ。

 

この夏、その中の1鉢も枯れてしまった。

 

ベランダは寂しくなったけれど、諦めも肝心だ。

 

鉢を減らした事は、悪い事ばかりではなかった。

ベランダの掃除がとても簡単になったのだ。

 

このマンションに住んで10数年、今が一番綺麗なベランダかもしれない。

 

美しい草花は、自然の中に見に行けばいいと、思えるようになった。

植物園だって沢山ある。

 

植物を育てる楽しみは、また別の機会にとっておこう。

今の環境に、自分も適応させていくことも必要。

 

出来る時に、出来る事を。

できない時には、諦める。

 

諦めることで、気持ちが軽くなる事もある。

そんな事が、よくわかった夏だった。

 

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ ミニマリスト(持たない暮らし)へ

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました