2週間ほど前から、腰に違和感が出るようになった。
痛みという大げさなものではなかったから、特に気にしなかった。
数日後、お風呂掃除の時に、あれ?っと思った。
最初は、「あれ?」
数日後は、「あれれ??」
1週間後は、「これは何か変だ」
腰を曲げる姿勢を取ると、大きな痛みが走る。
そして、支え無しでは立ち上がれなくなってしまったのだ。
こんな時に限って、仕事も用事も忙しい。
歩くのは大丈夫だったから、なんとか仕事にも行った。
私は腰痛持ちではなかったから、日常のあらゆる場面に苦戦した。
電車や階段の手すり、お風呂やトイレの手すりが、こんなに役立つ物だなんて思ったのは初めての経験。
病院でレントゲンを撮ったら原因が分かった。
一番の原因は、自分の背骨の構造。
そして急に痛くなってしまった原因は、自分の知識不足。
座る時間が長いことが腰に負担をかけてしまっていたそうだ。
私は勤務先でも自宅の仕事もずっと座ったままの姿勢。
家でも座っている事が多い。
座っている事で体は休めていると思っていた。
以前は土日午後はよく昼寝をしていたのだが、最近は昼間眠ると夜寝つきが悪くなるから昼寝をやめていた。
実は、この昼寝が腰には大切な休息時間だったのだ。
私は気づかぬうちに、腰の休息時間を減らしてしまっていた。
痛みを減らすには、体を横にして腰への負担を軽減することが大切との事。
しばらく通院することになった。
腰の不具合は、今まで特に感じていなかった。
腰が重いと感じる事はあっても、こんなに痛くなることは想像できなかった。
でも、今回の事で、自分の体との付き合い方を見直すいいきっかけができた気がする。
体も心も、不具合がある時には、ちゃんとサインを出してくれている。
自分が気づかないだけ。
気付いても、小さい事だと忘れてしまいがち。
これは、部屋の状態とも似ているなと思った。
部屋は生活の場だ。
人が動き、物が動く。
何となく、使いにくかったり、物が滞ってしまったり、好きではないと感じたりする場所が誰しもあるのではないだろうか。
部屋も不具合のサインを出している。
小さなサイン、大きなサイン。
サインを見逃していないだろうか?
特に不具合のサインは、小さくても積もっていくと突然大きな事にもなる。
不具合が小さいうちに、気づけたら一番いい。
体も心も部屋も、ちゃんとサインを出している。
気付けるのは自分だけ。
そういう余力を持たなければいけないな、と反省した出来事だった。