キッチンの戸棚の中身を見直し中だ。
全部出して、改めて見直し、
何度も見直し手に取って気持ちも確認してみたり。
置き場を変えようと思いつつ、ずっとキッチンに置いてあるものがある。
それは大きな2冊のレシピ帳。
数年前は、5冊あったレシピファイル。
やっと、2冊になって、すごく減らした!と去年は思っていたのに、3月11日の片付けで、それがとても重たく感じてしまった。
このレシピファイル、意外によく使っている。
1冊は、手書きのリングファイルB5。
5冊を2冊に減らした時に、小さく切り取れる物はここに貼って、手書き出来る物は手書きにして、インデックスで和・洋・中・パン・お菓子に分類して綴じている。
もう1冊は、A4用紙がそのまま入るクリアファイルタイプ。
雑誌の切り抜き、印刷したレシピ、料理教室やお菓子教室でもらったレシピを大雑把に分けて入れている。
クリアフォルダだから、めくればすぐレシピを探せて、追加も出来て、特に不便は感じていない。
でも、久しぶりに、この2冊を見返してみると、
「こんなにレシピは必要ないかも、、」
と、大きさと厚みを見て、実感した。
そう思えた時が、減らし時。
分類やら何やらを考えると、手が止まってしまったので、
2冊の基準は買えないけれど、もっと減らす方法を考え直す。
特にリングファイルの1冊は、何年も作り続けている料理が多い。
でも、良く考えてみれば、何度も作っているから作り方は知っている。
私がファイルを使うのは、調味料の分量を覚えていないからなのだ。
それなら、分量だけを切り抜いても良いかも?
早速、とても小さなクリアファイルを買って、チョキチョキ切り取って入れ替えてみた。
ちょっと心配にもなったが、まあそんな複雑な料理レシピではない、と思えたら事が進んだ。
小さなクリアファイルは、100円ショップの物ではなく、文具店で買ってきた。
これと同じものを買った。
↓
厚みが増えても幅を調整できる優れもの。
小さいのに、なかなかしっかりした作りだ。
チョキチョキ切る作業はどんどん楽しくなっていき、2日間かけて夜作業した。
1枚目と一番後ろには、大好きな絵画のポストカードやイラストを切り抜いて差し込んでみたら、透明な小さいファイルは、私のレシピ帳に。
大好きな絵画やイラストは、気持ちもアップさせてくれる。
何となくスペシャルな気分にさせてくれる。
もう1冊は、この1年作らなくなったレシピや、小さいファイルと重複しているようなレシピは抜いた。
作ったことのあるレシピと、まだ作ったことのないレシピが混在している。
だだし、現時点では、自分の好きなレシピ。
これは、もう少し時間の経過が必要だと思えた。
無理は禁物、いきなり激変させても上手くいかない。
お料理は好きだけれど、作る料理はどんどん変化している。
それは、家族の生活スタイルの変化だけでなく、自分の志向も変わっている事を教えてくれた。
特にお教室で習ったレシピには、作るものと作らない物がはっきり分かれた。
残してあるレシピは、まだどれも大好きと思える。
今は、もう通っていないけれど素敵な先生方の笑顔も浮かぶ。
作らなくても、しばらくはそのまま取っておきたい。
いずれ、それは「レシピ」ではなく「思い出の品」になるかもしれない。
そうしたら、思い出ボックスに移そう。
小さなレシピ帳は調味料の棚に置く事にした。
これでいつもの料理は安心だ。
置いてあった場所に空間ができた。
扉を開けて嬉しくなる。
空っぽの棚、
空っぽの空間は、
決して空っぽではない。
そこには自分の意思がある。
片付けで出来る空間は、ご褒美だ。