キッチン用品を減らす計画は、まだまだ続いている。
ガスコンロ脇に置いているドリップケトル(やかん)、そういえば、最近あまり使っていない。
我が家には電気ポットがあり、ガスコンロや卓上IHで使うケトル(やかん)を持っていなかったのだが、2011年震災直後に、やかんは必要かもと思い、購入した。
震災直後の計画停電(実際には停電地域外だったのだが)は、いろいろ不安にさせられた。
節電のため、コーヒーメーカーや電気ポットの使用を止めて、やかんで湯を沸かしコーヒーはハンドドリップに。
夜寝る前に必ずドリップケトル(やかん)に水を貯めておく。
備えとして「夜寝る前、やかんにお水を入れておくことは大切だ」とテレビで見て実践してみたのだが、結局翌朝は沢山のお水は必要なく、コーヒーをドリップするために別の鍋に入れ替えたり、面倒でお水を捨てることも多かった。
その後、お水が普通に買えるようになってからは水を汲んでおくのはやめた。
うちにあるドリップケトルは、コーヒーを淹れるために作られたものだが、やかんとしてもとても優秀。
ちょうどいい容量で、お湯も早く湧き、とてもきれいに保てる。
全ての熱源に対応しているから、コンロでもIHでもお湯が沸く。
これと同じものを持っている
↓
ずっと毎朝大活躍していたのだが、最近またコーヒーメーカーを買い直した(朝の慌ただしさに負けたから)
コーヒー1杯だけ淹れる時はハンドドリップするのだが、
その時も電気ポットから直接お湯を注いでも、私の技量ではコーヒーの味には大して変わらない感じがする。
朝のコーヒーは、特別こだわってないから豆もスーパーで買える普通のもの。
そういう流れから、
ドリップケトル(やかん)はどんどん使わなくなり、ガスコンロの端に置かれたままが長くなった。
まだまだ綺麗なやかんを捨てる気にはならず、一旦ガスコンロの定位置から離してみた。
使わない鍋と一緒の場所に、別の場所に置いて様子をみることに。
その後、2か月経過したが一度も再登場しなかった。
ただ、今週前半に関東ではまた大きめの地震があり、揺れが小さかった東京の我が家でも携帯の緊急地震速報が突然鳴り響いてハラハラした。
やはり、まだやかんを捨てる時ではないと思えた。
やかんは私の日々の暮らしには必須用品ではなくなっているが、買った時のような非常事態の時には(そうなって欲しくないけれど)きっと役に立つし、不安も減らしてくれる。
調理器具から防災用品にカテゴリーを変えて持つことにしてみようか。
物は捨てなくても、役割やカテゴリーを変えて持つという選択肢はある。
ただし、
いつまで持つのか?
どの状態になったら処分するのか?
持つと決めたら、必ず期限を決めた方がいい。
そうすれば、物を保有する気持ちが楽になる。
ドリップケトルは1年毎に状態を見て、サビなどが出た時に次の判断をすることに。
不安から必要になったものは、そういう備えとして持ち続けてもいいと思う。
たとえ、それが他の家の使い方や用途と違ったとしても、いいのではないだろうか?
やかん、いる?いらない?
現在の答えは、「いる」
だから、捨てない。