夏のキッチン掃除に長い終止符を打ち、気持ち明るく週末は料理ができた。
いくつかの個所に分けて行った事で、片付けて掃除しながらいろんな事を考える時間を取れた気がする。
片付いたキッチンで、土曜夜に夕食を作る時、道具を出しながら、少し思った事がある。
この道具は本当に必要だろうか?
自分が使い易いと本心で思っているだろうか?
代用してみたが、本当は買い替えたい物があるのでは?
全部を出して掃除したばかりだから、アイテムがすぐ思い出せる。
2つの道具が、すぐ候補に浮かんだ。
大きなオーブン料理用の「キャセロール」と「フードプロセッサー」
どちらも、数日前まで、処分対象ではなかったキッチン用品。
土曜の掃除でも、もちろん処分はぜす、拭いて元の位置に戻したばかり。
でも、土曜の夕食を作る時、開けた扉の中にその2つが見えた瞬間、
「もう、無くてもいいかもしれない」と急に思えた。
キャセロールは、子供が小さかった時の親子ランチ会で、ラザニアやグラタンを作ったり、パエリアなどを盛ったりして使った。
今は、そういう用途ではなく、揚げ物用のトレーとして使っている。
揚げ物用のトレーが古くなってしまったから、代用したのだ。
ただし、重くて大きい陶器のため、置き場も取るし、洗うのも大変。
実は、とても使いにくと感じている物だった。
フードプロセッサーは、以前はハンディタイプとスタンドタイプの2つを持っていて、ハンディタイプが壊れたので、スタンドタイプを1つだけにした。
自分ではアイテムを減らしたつもりだったが、
結局フードプロセッサーを使うのは月に1回あるかないか。
大きなスタンドミキサーは、もう必要ないかもしれない。
かえって、小さいハンディミキサーの方が自分には合っていたのかもしれない。
物の数を減らしていくと、「代用できる物」でその役割を置換て成功することもあるが、「代用できる事」に拘ってしまうと、買換えを躊躇して、そのまま使い続けてしまう。
本当は、使いにくいと感じている事も、片付けて処分した物の数を思い浮かべると、買換える事に罪悪感を感じてしまうのだ。
私は両者だ。
今まで買って活用出来てなかった物を沢山捨てて、
代用できる物を見つけると救われるような気持になり、
それが本当は使いにくいのに、買換えには罪悪感を持ってしまう。
処分した物の数が多いほど、新しく道具を買う事に負い目を感じる。
きれいになったキッチンで料理をしていて、そんな事が頭を巡った。
私のキッチンは、朝のお弁当作りから普段の食事作り、
そして週末ほとんど外食しない我が家の3食を全て作っている場所。
過去の失敗は認めて、自分を過度に責めるのは、もうやめよう。
無理に、何かに代用しようとするのも、やめよう。
今作っている料理と子供が小さかった時の料理やメニューは全然違う。
だから、道具だって、使用頻度が変わって当然。
年末のキッチン片付けまで、3ヶ月ある。
今、慌てて処分すせず、この3ヶ月は候補にあがった物を一つずつ吟味していきたい。
道具がゼロになる事が、私のキッチン片付け目標ではない。
使い易く、料理がしやすく、そして食べた後の片付けまでがスムーズにできるキッチン。
ストレスを溜めこまないキッチン。
さあ、3ヶ月、どんどん候補を挙げていこうと思う。
買換えへの罪悪感を持たない場合の選択肢は、以前よりずっと増えるはず。
そうして見えてくるものを大切にしたい。
それが、私の片付けだ。