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真夏の5分片付け(9)クローゼットをじっと見つめてみる。捨てなくてもいい、減らさなくてもいい。

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やる気を削がれるような蒸し暑い日が続いている。

こんな暑い時に「片付けなんて出来ない」と思うのは当たり前。

だからこそ、汗をかかなくても出来る片付けを見つけよう。

 

今日は、「クローゼット」

 

5分間では、たぶん洋服の分類や取捨選択は無理だろう。

それでも、捨てたり減らしたりしなくていい片付けはできる。

 

1日の5分を、できれば朝と夜の2回に分けて、自分のクローゼットの「ありのままの状態」をじっと見回してみる。

 

5分じっと見つめる必要はない。

2分半を朝と夜、ただ見つめてみるだけでいい。

 

確かに、見つめるだけでは洋服は減らないし、何も変わらない。

変わってくるのは、「心と気持ち」

 

例えば、出かける朝の身支度でクローゼットから洋服を取り出すときに、必ず洋服を選択する自分がいるはずだ。

クローゼットから取り出して着た洋服は、選択されたもの。

 

逆に、取り出した洋服の隣に掛かっている洋服を取らなかったのは、何故だろう?

 

もしかして、その洋服はこの夏1度も着てなかったり、着てみたらしっくりこなくて出番が少ない洋服かもしれない。

 

夜のクローゼットは、どうだろう?

 

朝の慌ただしい時間に見た時より、冷静にクローゼットを見回せる。

 

夜のクローゼットに残っている洋服は、明日着る時に選択に時間を取られないだろうか?

コーデの事は今回は考えなくて良い。

 

明日、着たいと思う洋服の候補がいくつもあるだろうか?

それとも、沢山あるのに「これが着たい」と思う洋服が少ないだろうか?

 

クローゼットをそういう目線で見つめていると、いろんな気持ちが湧いてくるはずだ。

 

この夏セールで買ったのに、まだ着ていない服、

夏になる前は「今年も着よう」と思っていたのに、結局着なかった服、

何年も持ち続けているのに、出番が少ない服、

もう着ないとわかっているのに、ずっとそこにある服、、、。

 

クローゼットに入っている洋服は、自分の意思でそこに収納しているはず。

すべての洋服が気に入っていて、均一に出番があるという人の方が少ない。

整理収納本に出てくるようなクローゼットでなくていい。

 

自分が使いやすくて、洋服が選びやすくて、洗濯やクリーニングから戻ってきたときに迷わず元に戻せるような、そんなクローゼットであれば、洋服の枚数や収納の大きさは関係ないのでは?

 

洋服が大好きな人が、たった10枚でシーズンを暮らすのは辛いだろう。

逆に、ファッション苦手な私のようなタイプの人が夏服だけ何十枚も持っていたら選択に時間を取られてしまうはず。

 

クローゼットは、自分を写してくれる鏡。

今の本当の自分が反映されているのがクローゼット。

何故なら、着ている洋服は自分で選択した物だから。

クローゼットに入れたのは自分で、着ない洋服をずっと置いているのも自分。

 

朝と夜、わずかな時間でいい。

クローゼットをじっくり眺めてみよう。

短い時間を区切ってクローゼットを見つめる事で、気持ちの整理ができてくる。

だから、見つめるだけで捨てなくてもいいし、整理整頓しなくていい。

 

でも、きっと、何か心に変化が芽生えるはずだ。

芽生えた変化は、クローゼットを開ける度に具体的な気持ちになっていく。

 

どんな気持ちが育っていくだろう?

それは、あなたの本当の気持ち。

素敵なお気に入りだけのクローゼットは、そんな小さな積み重ねから出来ていく。

 

捨てなくても、処分しなくてもいい片付け。

5分は、大切な時間。

 

 

 

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