子供が小さい頃と「一番違うな」、と思うのは、
子供自身が管理する持ち物が、増えていくこと。
そんな我が家に、この春、少し変化があった。
今日は、その話をしようと思う。
子供は、子供なりに、「片付けの事」を考えている
我が家はリビングなど共有部分に子供の物を置かないルール。
最初に子供に個室を与える時に、作った約束だ。
個室は子供の管理エリア。
基本の掃除は手伝うが、片付けは手伝わない。
捨てたくない症候群のうちの子、
何かを聞いてから捨てても、後がうるさい。
だから、収納も本棚も、物でいっぱい。
春休みは、部活など学校関係の事で忙しく、持ち帰ってきた荷物は、結局手付かずのまま、部屋に置かれたままだった。
本棚にも机、箪笥の上にも教材やプリント、、。
床や、ベットなどは、何も無い状態はキープしているものの、
日々積み上げられていく書類の山を見るたび、ゲンナリした。
この部屋でリラックスできている事が不思議な状態。
新学期になってからが大変だった。
どこに何があるか本人も分からず、探す時間にイライラ。
私は、手も口も出さなかった。
本当は口も手も出したかった。
すっきり片付けたかった。
でも我慢した。
なぜなら、子供の領域と決めたルールだったから。
子供なりに、片付いた状態が「心地いい」と感じている
それは、今年の5月後半の出来事。
中間テストが近づいできたある日、
子供が部屋に籠って出てこなくなった。
2時間後、突然部屋から飛び出して来た。
大量の不用なプリント、教科書、道具類をリビングに運び始めた。
あまりの量の多さと突然の事に、私は唖然とした。
全部いらないから捨てて。
すっきりした状態じゃないから勉強に集中できない。
片付けを済ませて、子供はそう言うと、部屋で勉強を始めた。
部屋は見違えるほどすっきりしていた。
「本当は綺麗好きなんだよ、お母さん、知らなかったの?」
と言われた。
ええ、知りませんでした。
その後も、一見、すっきりをキープしている子供部屋。
子供なりに、片付いた状態が「心地いい」と感じているようだ。
初めて、「自分一人で片付けた」という事にも達成感のようなものがあったのかもしれない。
子供は、子供なりに、片付けの理由を見つけたのだ。
掃除と似ているが、ちょっと違う。
それは、机の上を見た時に思った。
子供なりに机周りを使い易いように改善しているのが分かったから。
大人から見たら、雑な片付けだけれど、それでも「意思」が感じられた。
探したい物が探せないイライラを、変えたかったのだろう。
今、またテストの時期がやって来ている。
期末テストはもうすぐだ。
テストも部屋も、見守って行こう。
口は出さずに、そっと見守ろう。
「子育て」と「片付けは」、待つことも大切な時間。