洗面所の片付け話の続き。
ジュエリークリーナーだけでなく、
他にも自分では「気づかなかった事」に「気付かされること」になった。
洗面台の一番下には、隠し引き出しがあって、体重計を入れている。
少し前に拭き掃除はしたものの、再び引き出しを開けてみた。
引き出し下にもキッチン床下収納と同様、掃除した日付近くの新聞を敷いてある。
日付は、昨年9月。
キッチンから出てきた新聞とほぼ同時期。
つまり、この時以来、丁寧掃除をしていないのだ。
実は、今年に入ってから3キロ体重が増えた。
3キロなら直ぐ減るかな?
と思ったが全く減らず、更に増える傾向に。
春先に、最大体重になってからは、怖くて体重計に乗れなかった。
出産前後を除いてこの20年間、私の体重はほぼ同じ。
だから、この急増は怖かった。
秋になり、昨年の服が着られなかったらどうしようと思って恐る恐る着てみた。
スカートのウエストは、予想外で去年より緩くなっていた。
あれれ??
もしかして体重減ってる??
引き出しを掃除して、新しい新聞も入れ替えて、気持ちがスッキリしたところで、体重計に乗ってみた。
体重は4キロ減っていた。
増えた分がいつの間にか消えていた。
体重の急増は、思い当たる事がある。
それは仕事の残業と関係深い。
いつ終わるか分からないから、
お昼にガッツリ系のランチを食べる事が増え、
それでもお腹が空く事があり、
通勤バックにはいつも甘いお菓子を入れていた。
仕事中に空腹感に襲われるのが怖かったのだ。
夕食も作れず、お弁当を買う日々だった。
義務のように食べ、満腹感を得る事で「不安な気持ち」を飲み込んでいた。
今は時短勤務に切替えて、
帰宅も早くなり、ランチも軽めの物を自然に選んでいる。
バックにお菓子も入れなくなった。
そういう流れで、自然に体重は落ちていったのだ。
冷静に流れを追っていけば単純な事だが、渦中にいる時は気づかない。
私が洗面所に無意識に隠していたものは「不安な気持ち」
大きな三面鏡のある我が家の洗面所。
そこには隠せない自分がありのままに写る。
表面だけでなく、心まで写ってしまいそうで、
気持ちまで負けてしまいそうで、
見たくなかったのだと思う。
見えない扉裏や引き出しに、気持ちを閉じ込めて「見ないふり」をしていた。
敷いてあった新聞の日付も正直だ。
私の気力は、昨年9月後半で途絶えていた。
それは、洗面所だけではなくキッチンも別の場所も同じ。
あの時から、私の時間も止まっていたのだ。
いろんな事を考えさせられた洗面所の片付け。
洗面所には多くの物がある。
1つ1つに向き合うと、自分が見えてくる。
まずは、リセットしたい。
洗面所の片付けは、まだ終わっていない。