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物の数を「減らす」つもりが「増えた」という結果がもたらした、意外な効果

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片付けを続けていくと、ある日突然、

「もっとすっきり、物の数が最低限の暮らしをしたい!」という気持ちがどんどん強くなってくる。

そう思えるのはきっと、ある程度「物と自分との関係」に正面から立ち向かえている証拠だ。

今日お話しするのは、物の数を減らしてみたら、結局数が増えてしまったという、私の失敗談であり成功談である。

物の数が少ないと「迷わない、ためらわない」は本当か?

ある程度、物が減ってくると、数を数えたくなるから不思議だ。

そして、その「数」にこだわりたくなってくる。

私は、毎日使う身近な物の数を減らしたかった。

物の数が少なければ、迷いも減り、時間を有効に使えるような気がしたからだ。

着手したものは、「菜箸」と「下着」の数。

変な組合せだが、、、

毎日使い、その使い勝手や着心地で1日の気分も変わってくるアイテムであり、微妙に定数を決めかねていた物だ。

 

菜箸」はそれまで2膳使っていた。

キッチン用品の大物に着手する前の練習のつもりで、まず菜箸を1膳捨てて、1膳残した。

菜箸は、キッチン用品の中でも、長さが場所を取る。
私は引出しに入れているから、1膳だけにした結果、さっと取り出せて、すごく便利になったような気がした。

しかし、、、

毎朝のお弁当作りだけでなく、週末も殆ど外食しない我が家の料理の頻度に対し、1膳しかないことが、かえって料理の手際を悪くしている事実に直面した。

水分に濡れた菜箸では、揚げ物には使えない。
魚を焼きながら、煮物を盛りつけられない、、など。

 

1週間は、我慢して1膳で通してみた。

結果、プチストレスが溜まり、料理するのが面倒になってしまった。

たった菜箸1膳、されど菜箸1膳。

1週目の週末に、結局新しい菜箸を3膳買った。

 

最初より増えている??

 

そう、最初の2膳に戻したのではなく、数をあえて増やしたのだ。

菜箸」に着手して排除しようとした気持ちには見えない原因があったと気づいたから。

菜箸を減らした事で、それまで使っていた菜箸が使いにくいと無意識に感じていた事が分かった。

2本の時にも、もう1膳あったらいいのにな、と思う事が多かったので3膳にした。
2が3に増えてしまったのに、料理のプチストレスが軽減した。買い替えた菜箸は細かな物も挟みやすく、あの時菜箸に着手して良かったと今は思う。

 

下着」も似たような出来事だった。

それまで、4セットで着まわしていた。

1セット減らして3セットにしてみたら、箪笥から取出しが簡単になり、スペースが空いて、とても気持ち良かった。

でも、旅行や帰省の前日に、毎回困った。

持って行けるのは2セット。残りは、今身に付けている1セットのみ。

荷造りは、出来る。2セットあれば、何とかなる。

しかし、明日用の1セットは、今身に付けている物を洗って翌朝までに乾かす必要がある。

この段階で、プチストレス

そして、旅から戻ったら、使用済みの2セットと今身に付けている1セット。

だから、お風呂上りに身に付ける下着がない。

 

疲れていても、帰宅後、自分の下着の為にすぐ洗濯しなければならなかった。

自分の実家への帰省には1セット持参でも問題ないと思うが、夫実家への帰省中、自分の下着だけ頻繁に洗って干すという事は、私にはできない。

そんなこんなが続き、結局年始の帰省のタイミングに合わせて、3セット全て古い物は捨てて、新しいものを5セット買った。

これで、旅行にも最大3セット持って行けるし、前日と帰宅日の洗濯ストレスがなくなった。

 

菜箸」と「下着

着手したものが変な組合せではあったけれど、そこに目がいったのは偶然ではなかった。

二つとも、数を減らしてプチストレスを感じ、その圧力で潜在的に持っていた気持ちを浮かび上がらせて、本当の改善策に繋がったからだ。

どちらも数は増えてしまったが、私の生活はスムーズになった。

片付けで、数を減らしたはずが、結局増えてしまっても、それは改善かもしれない

片付けで、数を減らしたはずが、結局増えてしまう事もある。
それがプチストレスの解消に、ほんの僅かでも貢献しているなら、それは「改善」なのだ。
片付けの行動を起こさなければ、見えてこない事や物がたくさんある。

その見えてこない事や物は、小さな声でずっと自分に語りかけていたかもしれない。

片付けで向き合わなければ、その声は、聞こえなかったはず。

聞こえなければ、ずっとそのまま、声は自分に届かない。

 

片付けたい物は、何か、正直に自分に問いかけてみる。

最初に思い浮かんだ事や物は、何だろう?

それが意外なことでも、消さないで。

小さな声は、聞き取りにくいけれど、気づいて欲しくて形を変えてアピールしてくる。

 

心をフラットにして問いかけてみる。

自分が、今、一番片付けたいものは何だろう?

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