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片付けで空いた引き出しは、空っぽのままが気持ちいい。

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先日、体重計を買い換えて、古い大きな体重計が入っていた洗面所の引き出しが一つ空になった。

うちのマンションの洗面所には、いくつか隠し収納がある。

大きな3面鏡の裏側は全て収納だし、一見姿見になっている天井までの壁にも裏側は全て収納庫。

そして体重計専用式出しは、洗面台一番下にあり、一見引き出しがあるとは分からないデザインになっている。

特に天井までの姿見収納は、遊びに来た友人には必ず驚いてもらえるほど収納には見えないらしい。

確かに収納力抜群の洗面所ではあるが、もし自分が次に家を買う機会があるなら、そんなに収納は要らないと思う。

体重計を処分して空いた引き出しは、空っぽのままにする事にした。

そこに引き出しが無いと思えばいいだけだ。

腰をかがめなければ使えない位置の収納は、腰痛に悩み始めた私には苦難の場所。

そこに収納があるから物を入れるのではなく、使わない収納があってもいい。

重くて大きな体重計を不燃ゴミに出し、掃除をして引き出しはすっきりした。

買い替えた小さくてオシャレな体重計は毎日キッチンの隅で待機。

キッチンに置くようになってから高校生の息子も毎日お風呂上がりに体重計に乗っては一喜一憂している様子を見るのも楽しい。

このマンションに引越してきた時は、収納が多くて喜んだ。

今は、空っぽの収納を見るとホッとする。

時間は流れている。

今を生きているのだから、今の気持ちに従おう。

まだまだ空っぽにできる引き出しは我が家にありそうだ。

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