先月、髪を短く切った。
セミロングからショートボブ。
こんなに髪を短くしたのは久しぶり。
この15年ぐらいは似たような長さだったから、とてもスッキリだ。
長くお付き合いしている美容師さんからも「本当に短くしていいですか?」と心配そうに言われた。
何となく切っただけなのだが、予想外に周囲の人に驚かれた。
そして今の髪型の方が自分に似合っている事もわかった。
春になり、気持ちに変化が表れ始めていた。
いくつか迷っていた事や、曖昧だった事に向き合う時が来たような感じがする。
即決する必要がない事に、判断するのは意外に難しい。
時間があったら出来るわけでもない。
時間がないことで、優先順位も下がっていく。
髪を切った時には、まだその事に答えが出せていなかった。
でも、不思議な事だが、
短くなった髪を鏡で毎日見る度に、気持ちに変化が生まれた。
「時がきたら判断しよう」
そう思っていた事に、早めに区切りをつけてみようと思えてきた。
「時」は自分で決めてもいいのかも、と。
髪が短くなって、今までと違う自分を見つけることもある。
もう使わなくなったヘアアクセサリーを処分しながら、変化した気持ちをはっきり掴んだ。
シュシュは6個、ヘアゴムは3本。
その他ピンなどを含めて、洗面所のミラー裏面の1角をしめていたヘアアクセサリーを処分。
大きな空間を占めていた訳ではないけれど、中途半端に詰め込んでいた場所がクリアに。
暑い時期には、手放せなかった飾り付ヘアゴムやシュシュ。
一気に処分する日が急に来るとは思わなかった。
春が気持ちを変えさせたのか、時が来たのかは分からない。
確かなのは、去年の春にはそう感じられなかった、ということ。
去年だけではなく、この何年も春だからといって気持ちに変化は表れなかったから本当だ。
気持ちが決まったら、次に何をするべきかも見えてくる。
髪を短く切ったことは、きっかけだったにすぎない。
そのきっかけを作ったのも自分。
時は着実に進んでいるのだと気づかされる。
来年の今頃、このきっかけがどう転んでいるか分かるだろう。
良い結果でも悪い結果でも、来年の今頃振り返ってみたいと思う。