5分でも手を付けると、気持ちよく過ごせるようになる。
特に、毎日使うものなら効果も即効性がある。
化粧ポーチも見直して欲しいけれど、全部出してしまうと、時間がかかってしまいそうな場所なので、ここはポイントを絞ってみる。
是非、確認してほしい場所がある。
それは、化粧ポーチに入れているファンデーションの鏡や手鏡の曇りや汚れ。
毎日使っている本人は、その曇りや汚れに意外と無頓着という場合がよくある。
慌ただしい朝、急いで化粧してポーチに入れて、バックに放り込んで、そのまま、、。
よくあることだけれど、外でその化粧ポーチを取り出して使う時に、本当は気になっているはず。
「あとできれいにしよう」
と、いつも思っているはずだ。
でも、その「あとで」はやってこない。
「あとで」は自分で作るものだから、一人で「あとで」は来ないのだ。
それなら、真夏の5分片付けでやっておこう。
ファンデーションのスポンジや筆を洗う、、となると時間がとられるように思うけれど、ファンデーションの鏡をティッシュで拭くだけでいい。
きっと1分で見違えるようにきれいになる。
せっかくだから、ケースの全面も拭いてみよう。
手垢が目立つような光沢のあるケースなら、拭いた後と前とでは見違えるほど美しくなる。
ファンデーションは持ち歩かなくても小さな手鏡を持っているなら、同じように鏡の曇りをクリアにしておこう。
化粧ポーチを持ち歩かない人は、自宅においてある手鏡を磨いてみて欲しい。
手鏡の曇りを拭くことに、どんな意味があるの??
と思った方こそ、試して欲しいのだ。
ファンデーションの鏡、手鏡。
クリアになった途端に、以前とは違うような気持ちになる。
毎日見慣れすぎて見えていないものに目を向けられるようになる。
数年前、新幹線に乗ったある日、斜め前に素敵でおしゃれな大人の女性が一人で座ったことがある。
持ち物も、洋服も、雰囲気も本当に素敵だった。
少し時間が過ぎて、次の停車駅で降りる準備を始めたその女性が化粧ポーチを出した。
斜め後ろの私からは、その動作がよく見えて、失礼ながらじっと見てしまった。
おしゃれなバックから黒いポーチを取り出したのだが、その時点で「あれれ??」
化粧ポーチは汚れていて、乱雑に扱われていた。
その中から海外高級ブランドのファンデーションを出し化粧直しを始めたその女性を見て、すごくがっかりしてしまった。
ファンデーションのケースも手鏡も、すごく汚れていて、プレストタイプのファンデーションは割れていた。
割れている事も気にならないようで、じっくりメイクし直して、次の駅で降りていった。
勝手に垣間見て、勝手にガッカリして、本当に失礼な話なのだが、その後の反面教師になっている。
化粧ポーチを他人目線にする必要はないけれど、毎日使うファンデーションや手鏡の曇りや汚れにこそ、その人の日々の心がはっきり映し出されるように思う。
表面をいくら美しく保っても、それではとても残念だ。
真夏の片付けは、日々の暮らしで気づかぬことにも目を向けたい。
ファンデーションや手鏡の汚れと曇りを拭き去ると、何か違う物が見えてくる。
片付けは、物の整理と心の整理。
暑くても、出来る片付けは、小さな事に目を向けたい。
小さな事にこそ、大きな事が隠れてる。