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10数年前に何を買ったのか思い出せない通販会社から突然セールスの電話が来て、分かったこと&思ったこと。

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3日前の朝、突然電話が鳴った。

家の固定電話に朝電話してくるのは義理の母ぐらい。

何かあったのかも?と急いで受話器を取ると聞き慣れない中年女性の声がして、大手通販会社の名前を連呼しつつ唐突に化粧品のセールスをされた。

こんな朝から化粧品??

最近、それもこの10年間は全く利用していない通販会社から急になぜ??

 

セールストークのけたたましい声を遮って、突然の電話の理由を質問してみた。

すると意外な理由と、自分でも忘れていたことを思い出した。

10年以上利用していない通販会社でも自分の情報は「生きて」いた

化粧品のセールス電話をかけてきた女性に質問してみると、意外な答えが返ってきた。

今回の電話は、ある意味突然で、「突然」が正解であった。

長い期間注文履歴がないお客様向けに特別にお得な商品を案内したかったのだと、その声は言った。

そして、今まではそのような電話は基本的にしていないとのこと。

 

今回は急に決まって、朝から連絡電話をしていると、かいつまんで言えばそんな内容だった。

その間、セールスの女性は大手通販会社の名前を何度も出してきたのだけれど、私はその通販会社は知っているけれど、過去に何を買ったのか、電話の時間内では全く思い出せなかった。

 

私は何を買ったのだろう?

 

セールスの女性は、購入見込みがないと思ったのか、登録に関しては専用部署へ問い合わせて欲しいと言いフリーダイヤルを教えてくれた。

もちろん、セールスの電話で紹介された化粧品に興味はなく、商品に関してはきっぱりお断りし、電話を切ってからすぐにフリーダイヤルに問い合わせてみた。

 

有名な大手通販会社は、さすがだ。

フリーダイヤルと言えども、殆ど待たされることなく担当部署に電話が通じた(※フリーダイヤルなのに待たされたあげくに「お掛け直しください」と電話を切られてしまうことはよくあることだ)

 

担当部門の窓口の人に、事情を話し、登録情報がまだ残っているのかどうか、正確な記録を確認してもらった。

問い合わせ先の人は、詳細は口にしなかったが、10年以上前の購入履歴はしっかり残っていて、現在も顧客情報は有効だと答えてくれた。

 

なんたる失態!

この時点でも、10数年前に何を買ったのか全く思い出せていないのに、利用する予定のない通販会社に現在の個人情報がばっちり登録されてたなんて、、。

今までクレジットカードやポイントカードなど、退会&解約する事に真剣に取り組んできたのに、こんな抜け穴を自分が開けていたという真実!

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問い合わせ窓口の人に、登録削除のお願いをして、電話で退会させてもらった。

対応はとても丁寧で、マニュアルに従っているとはいえ事務的でない柔らかな物腰のすばらしい応対。

私は、朝の突然のセールストークに少し怒って問い合わせたのだけれど、登録削除依頼が完了した時点では、ほぼ負け犬となっていた。

「生きている」と自分が思ってなかった個人情報が勝手に消えることはない

大手通販会社のコールセンターって、すごい。顧客対応の本物のプロ集団だ。

反対の意味で、

「利用する気持ちが全く無くなっていたのに、いつまでも登録しっぱなしでごめんなさい」

そんな気持ちにさえなった。

 

問い合わせの電話を終えて、いろんな気持ちがグルグル巡った。

朝一のセールス電話にイラッときたものの、一番の原因は私自身の行動だった。

 

何を買ったか思い出せないような物を買ってしまっていた自分。

購入しっぱなしで、自分の登録について全く忘れていた自分。

 

買った物が思い出せないのは、現在大切に使ってないということ。

既に不要な物として、ゴミかリサイクルかに出してしまったその購入品はいったい何だったのだろう?

 

表面上は正式に登録削除依頼をしたけれど、その大手通販会社のデータには今後もずっと私の履歴は残るだろう。

10数年前、そんなリスクがあるなんて思いもせずに利用した通販。

 

何を買ったのか?

なぜ買ったのか?

どうして、思い出せないのか?

 

そう、、、3日経過した現在も、当時何を買ったのかまだ思い出せていない。

あれだっただろうか?それともこれだっただろうか?

あの日以来、ずっと頭をグルグル回っている。

 

10数年前の、ほんの些細な自分の行動が、ある日突然電話が鳴って、その日からグルグル回り出した。

ほんの些細な事とはいえ、

一番ショックだったのは、「何を買ったのか思い出せない」ということなのだ。

 

こんな経験は、誰にでもあるのだろうか?

それとも、私はもっと反省すべきなのだろうか?

 

今回とてもズシンときたのは、

購入履歴というものは、自分で行動を起こさない限り、ずっと生きているということ。

データなのに、現在進行形で「生きている

10年でも20年でも、生きているのだ。

 

「生きている情報」を置き去りにしている自覚が自分にないことが問題かもしれない。

住所や連絡先が変わっている場合を除いて、そのデータは自分に紐付いている。

 

元を辿っていけば、結局最初1歩の安易な自分の行動が発端であることも消し去れない。

何を買ったのか思い出せないことも問題だけれど、これ以外にもまだまだ取り残してしまった事実がありそうで、何となく落ち着かない気持ちになっている。

 

今更、真っ白な状態になるのは無理だけれど、自覚のない個人データがどこかで息をしていると思うと、あまり良い気持ちはしない。

こつこつ個人情報削除に努めてきたことも、無駄ではないけれど、まだまだ「甘い」と感じた出来事だった。

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