夏休み、一週目。
すでに、食事作りが大変だ。
朝食も、昼食も、夕食も、
夏休みでも、暑くても、忙しくても、ちゃんと作らなければ
と、思うと余計大変になる。
もちろん、栄養が偏るようなメニューやインスタントばかりに頼るのは良くないが、それでも、夏休みだからと言って、頑張る必要はない。
少し前の話だが、
ある研修旅行から帰った息子が、
朝食はシリアルがいい
と言った。
朝ごはん、我が家はパン食で、息子はやたらと目玉焼きの硬さにこだわる。
パンにはバターでないと嫌だとか、
何かと食べ物の調理法まで要求をしてくるちょっと面倒な人なのだ。
だから、いつも朝食を簡単に、という訳にはいかない。
そんな息子が、シリアルでいいと言う。
よく話を聞いてみると、その宿泊先で食べたシリアルの簡単朝食が胃に重くなく、食べやすく、その後の行動がしやすかった、というのだ。
なるほど!
と思って、シリアルの朝食に変えてみた。
2種類のシリアルを並べて、珈琲を淹れて、フルーツヨーグルトを添えただけ。
それでも、普段とは違った表情でシリアルの朝食を食べる息子がいた。
それは、
とても簡単で、
とてもシンプルで、
とてもゆったりした朝食だった。
残念ながら、結局その時は、1週間ほどで元のパン食に戻ってしまったが、それでも「いつもと違う朝食」は、「いつもと違う朝のスタート」になった。
それから時々、簡単お楽しみ朝食を出すことにしている。
よく実行するのが、出掛けた先の美味しいパン屋さんで、家族が好きなパンを朝食用に買ってくる事だ。
沢山は買わない、1人に1つずつだけ。
だから、大切に味わって食べられる。
普段、普通のパンしか食べてないから、きちんと作られたクロワッサンやパンオショコラなどリッチなパンは、格別な味だ。
そんな朝食には、おかずを作らない。
美味しいプロのパンを、じっくり味わう。
フルーツと、ヨーグルトと、珈琲で十分。
ハムやチーズなどがあれば、一緒に出すだけ。
実は、昨日もこの「簡単朝食」にしてみた。
一昨日の出先の近くに、美味しいパン屋さんがある。
デパートに寄る前に、そのパン屋さんで家族の好きなパンを少しだけ買った。
シリアルでも、美味しいパン屋さんのパンでも、
調理をしない朝食は、いいものだ。
食後の片付けも簡単で済むから、朝から気持ちも軽い。
夏休みは、そんな「簡単朝食メニュー」をいくつか考えてある。
無理しない、頑張らない。
夏休みだから、いろいろ試せる。
ちょっと失敗してもいい。
それもまた、意外と楽しい。