6月初めに、このブログで書いた「パリの小さなキッチン」の話。
動画で偶然見つけた素敵な彼女は、フードライター&料理人の英国人レイチェル・クーであることが分かり、キッチンとお料理のことをもっと知りたくて、あの記事を書いた後にすぐ著書を買った。
レイチェル・クーのパリの小さなキッチン(The Little Paris Kitchen )を買いました。
パリの小さなキッチンの主は、英国人でパリ在住のレイチェル・クー。
おしゃれでエキゾチックな顔立ちと、おもちゃ箱のようなカラフルでワクワクするような小さなキッチンから生み出されてお料理やお菓子作りは、まるで自分がそのキッチンにいるかのような錯覚を覚えるように引き込まれていく。
彼女のキッチンや料理や笑顔を見ていると、なんだか元気が湧いてくる。
一度見たら忘れない、人を引きつける魅力を持った女性だ。
彼女の本のメニューはシンプルだが、短い動画を見ると予想に反して、本格的な技術が使われていることが分かる。
材料も、作業工程も、一見雑なようで、細やかなのだ。
包丁の使い方や、道具の使い方など基本ができている。
ハサミでザクザク切るだけのようなお料理ではない。
動画では、繊細さがすごく伝わってきた。
届いた本は、予想していたより大きくて重い。
そして食材やキッチン道具のイラストがとても素敵。
彼女がイラストまで書いている事を、本を買って初めて知った。
食材がイキイキと可愛らしく描かれているそのイラストは、愛情を感じる。
彼女はもともと料理人ではなく、名門ロンドン芸術大学のカレッジを卒業後、ファッションブランドの広報をしていたそうだ。
その後、パリのコルドンブルーの製菓家庭でディプロマ取得し、料理人&フードライターなど現在の活躍に至る。
私が偶然見かけて心惹かれた動画も英国BBC放送の番組の一部。
届いた本は、すべて日本語訳だったので読みやすかった。
とてもシンプルで簡単なレシピから、手間をかけたおもてなしメニューまで幅広い。
ただし、本が分厚いから、それを見ながらお料理するという感じの本ではない。
シンプルメニューは、分量も難しくない。
この料理本は、お料理をしなくても、めくって楽しめる本だ。
パリにちょっと住んでいるような雰囲気を味わいながら、出てくる食材や美しい写真を見ていると、そこにいるような気になってくる。
そして、たとえ文章を読まなくても、彼女のまっすぐな目や、素敵なお料理写真を見ているとだけで何か元気や意欲が湧いてくる。
彼女のアーティスティックな要素が、私たちが想像するような「パリっぽさ」見せてくれる。
だから英国でも大人気なのだろう。
本を見ると、また違う彼女の資質と深さを感じさせてくれた。
そして、本とは違い動く動画の彼女は元気とワクワク感を与えてくれる。
そんな彼女の料理番組の日本語訳版が、なんと現在NHKで毎週水曜夜11時から放送されている!
シリーズで6回放送。
NHK(Eテレ)水曜午後11時~11時30分
本日夜11時からの放送は4回目のエピソード4。
実は、私はエピソード1と2を見逃してしまった。
放送に気づいたのが先週だったから、ぎりぎりエピソード3を録画して見た。
エピソード3で紹介されていた「いちじくと鶏レバーのサラダ」は本にも載っていてる。
NHKのHPにも各エピソードのレシピが掲載されている(全部ではない)
日本語版の方が内容は分かりやすいけれど、彼女の快活で大らかな英語トークとは違って少し上品な感じに吹き替えされてる。それでも十分彼女とキッチンの魅力は伝わると思う。
真夏の料理作りで疲れていたら、ぜひ見て欲しい。
今晩11時はエピソード4
元気を与えてくれる彼女に会えるのが楽しみだ。