気温の変化が思っていたより激しくて、慌てて半袖のインナーを出したりした。
初夏を思わせるようなクリアな日差しに、軽めの色や素材の洋服を自然に手に取っている。
2日続けてアイスを買って食べてしまったり、ホットコーヒーばかり飲んでいた頃が嘘のよう。
季節の変化は人の心にも新たな風を吹き込んでくれる。
通勤時間にそんな真っ直ぐな日差しを浴びながら初夏のワードローブについて考えてみたら、今までと違う気持ちが湧いてきた。
ずっと減らし続けてきた洋服だけれど、、「もう少し増やしたいな」と思い始めている。
季節の変化が教えてくれた。洋服は増やしたって罪じゃない。減らす事にこだわりすぎると選ぶ楽しみが減ってしまうこと。
私の現在の洋服持ち点数は、50枚ほど。
季節の変わり目には洋服を少し処分して、新しい季節に合せて少し買い足すというスタイルが定着しつつある。
総数が50枚ほどでも、意外に困らないことも分かった。
私は毎月10日ぐらい仕事等で近所以外の外出をする。だいたい季節で7パターンのコーデ出来れば乗り切れる。
7パターン、7パターンと呪文のようにクローゼットを見回すことも慣れた。
この冬の7パターンは、なんとかひねり出した。
「乗り切る」ことに達成感のようなものを感じつつも、少しつまらなさも同時に感じる。
7パターンは少ないアイテムでギリギリ作れるマックス数。
ファッション苦手のため、この少ない枚数で10パターンは作れなかった。
7パターンぎりぎりで過ごした冬が終わってみて感じたのは、「もう来年はこのパターンを繰り返したくない」という気持ち。
そう、正直にそう感じた。
10~15日ほどの外出を7パターンで繰り回すと、飽きてくるのだ。
確かに、コーデはセットで考えてあるから迷わない。時短でありロスもない。
外出の用事は、仕事であり、集まり事であり、気持ちをしゃきっと保って過ごす時間でもある。
その内容に合ったコーデを考えつつ、続けて着ないように、、とすればするほど洋服を着るという行為自体に興味がなくなってきた。
「制服化」という言葉も見聞きするけれど、たぶん私には無理。
でも、洋服の枚数を沢山持ちたくないという根底は変わらないから少し困った。
冬をそんな風に過ごしていたら、いつの間にか春になり、急に初夏のような日差しを浴びた。
眠っていた気持ちが起こされるように、夏の洋服について考え始めだしたら、もう7パターン暮らしはやめようと思えた。
10パターンを悩まず作れるようなワードローブなら、あと数パターンは余裕で作れるだろう。
10日連続出掛けることは希だけれど、余裕で10パターンが思い浮かぶワードローブならきっともっと洋服選びも楽しくなるはず。
以前、洋服を沢山持っていた時は、似合わない物も着心地の悪い物も区別できていなかったから、ただ場所を占領するだけの持ち物になっていたけれど、今の視点で選んだ洋服ならもう少し枚数を増やしても大丈夫かな、と思う。
去年の夏物はだいぶ処分してしまった。
残っているものを出してみると、そこから新たに減らす物はなかったけれど、彩りがもっと欲しい。
今も時々読み返している「似合う服がわかれば人生が変わる」という本。
以前ブログでもその話を書いた。
昨日改めて読み返してみたら、アイテムは絞っても枚数は増やしても良かったんだ、と再確認。
大人のワードローブは、定番も必要だけど楽しめるアイテムも必要。
枚数を厳選して持つことも大切。
忘れてはいけないのは、必要な枚数は人によって違うということ。
減らし続けてきた私のワードローブは、この夏から少し方向転換しよう。
厳選しつつ、洋服を楽しめるワードローブ。
なんだかちょっとワクワクしてきた。