LINEをやめて、2年が経った。
私の暮らしは相変わらずで、LINEをやめても何も困っていない。
LINEを使えず困ったという出来事が2年間全く無かったのは本当だ。
ただし、
今年の春はLINEに関して周りの変化を強く感じる事が多かった。
去年までとは違う空気感、「LINEしていないの?」と聞いてくる相手の声のトーンが変わってきている。
「LINE疲れ」していませんか?使っているのが当たり前だからこそ繋がりに疲れた人もいる
2年前、私がLINEをやめた事情やその後の話はこのブログに書いている。
今回2年経った記事を書こうと思い、久しぶりに自分の過去記事を読んでみた。
最後の記事は8ヶ月経過した時の文章。
文章の後半で少し気になる文章を書いていた。
「もし今後必要になったらその時に考えたい」
そんな風に感じていたことを思い出した。
さらに1年以上が経って、その状況は現実のものになっている。
この2年、私は何も変わらない。しかし世の中は大きな変化をしている。
アラフィフ世代もガラケーからスマホが当たり前になり、キャリアメールを使わない人が増えてきている。
今年の春は、「おや?」と思う出来事が3回あった。
連絡手段を聞かれる時に以前はメルアドを伝えるのが普通だったが、3回とも「LINEでいい?」と言われたのだ。
私がLINEをしていないと答えると「何でLINE使わないの?」と必ず聞かれる。
その声のトーンが以前は「何かLINEでトラブルあったの?」という推し量るような質問トーンだったけれど、今年の春は「え?なんでLINEしてないの?」という上から目線のトーンに変化。
そう、みんなLINEをするのが普通になっており、LINEしていない人を理解してもらいにくい環境にはっきり変わった。
たぶんセキュリティ面で以前のような「乗っ取り」トラブルなどが減っている事も影響していると思う。
LINEへのハードルが下がり、懸念を感じる事が少なくなっているようだ。
だから使っていない人に対して驚きの表情を投げかけてくる。
LINEに疲れたら、まず繋がり方を少し変えてみる。辞めたくなったら事前準備は必要。
状況は変わった。
LINEを使わない人に風当たりが強くなっている。
私は2年前にやめその後距離を置けていたけれど、直近までこの環境にいた人がLINEを辞めるのは、なかなか一筋縄ではいかない気がする。
誤解の無いように書いておきたいが、LINEはとても優秀なコミュニケーションツールだ。
どんどん進化を遂げて、LINEトークだけでなく多岐に渡って生活に便利なサービスを提供してくれる一大産業。
活用している人にとっては必須アイテム。
私がやめたのはシステム上のことではなく「自分に向いていなかったから」
コミュニケーションの取り方には好みがある。
私にはスピード感とマメな繋がりが合わなかっただけ。
LINEは便利なアイテムだけれど、無くても暮らせる人はいる。
無くても全く困らない人もいる。
繋がりを必要としている人がいる反面、その繋がりに疲れている人もいる。
便利さを知り尽くしているがために、距離を置きたくてもできない人もいるはずだ。
意を決して「LINEをやめよう」と思っても、こんな周りを四方固めされたような昨今の環境で決意表明するのは、かなり勇気がいることだろう。
でも、一度やめたいと思い始めたら気持ちはそちらに傾いてしまう。
「やめたい理由」が「やめられない理由」を上回った時に私のような行動をするかもしれない。
でも、焦ってはいけない。
アカウント削除すれば、LINEの友達からは自分を消すことはできるけれど、今まで繋がってきた相手はびっくりする。
繋がりたいと思ってIDを交換したはずだから尚更だ。
オンラインだって礼儀はある。いきなりブツリはリアル友人関係に響いてしまうかもしれない。
まずはLINEに距離を置いてみる。いきなり削除しなくてもそれはできるはず。
しばらく距離を置いてみて何を感じるだろうか?
心配?不安?
それとも「すっきり感」?
感じた気持ちがきっと正しい。
気持ちに嘘はつけない。自分への嘘は自分を追い詰めることになる。
距離を置いてみてもやめたい気持ちが変わらなかったら、連絡手段の変更など事前に少しずつ連絡したりしてからフェードアウト。削除はその後だっていいと思う。
そして、本当にやめたらクヨクヨ考えないこと!
一番それが大切。
誰かの決断は、誰かにとっては「なぜ?」になる。
でも、そんなことを気にしていたらこの先何度も同じことを繰り返してしまう。
続けるのも辞めるのも、実は全部自分に決断権があることを忘れてはいけない。
繋がりたいと思ったこと、やめたいと思ったこと、その両方は誰かのせいではない。
誰かが勝手に登録した訳でないのなら、やめる決断も自分でできるのだ。
LINEは簡単に繋がれて楽しいけれど、私は人との繋がりはオフラインでもいいと思う。
LINEをやめてこの2年、とても感じたことがある。
それは、
会いたい相手と時間を調整して会って、コーヒーを1杯飲みながら単純におしゃべりする時間、それが何より貴重だと思うようになったこと。
自分がホットコーヒーで相手はアイスラテかもしれない。
好みの違いをこんな些細なことで感じることができたり、表情や雰囲気を見ながら会話をすれば誤解も少ない。
メールの一文を深読みしたり、文章のトーンを推し量る必要はない。
人と会うことで自分を振り返ることもできる。
私にはLINEは合わなかったけれど、やめる決断は今も正しかったと思う。
人それぞれの繋がり方、それが疲れたり辛くなった時には自分の本心に向き合うことが一番の近道。
答えは自分だけが知っているから。
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