雨の日に、必ず思い出す歌がいくつかある。
その一つは、竹内まりや「駅」
昨日も、雨の土曜。
溜まった家事をしながら、つい口ずさんで、ちょっと、あれ?と思った。
黄昏時の駅でレインコートを着ている男性って、見かけたことがあっただろうか?
ミニマムな生活でも持ち続けるものがあっていい。レインコートを捨てない理由
見覚えのあるレインコート
黄昏の駅で、胸が震えた
早い足取り
紛れもなく
昔愛してた、あの人なのね※「駅」より抜粋 (作詞作曲 竹内まりや )
昔の恋人を夕方の駅の人混みで見つけた時の気持ちを歌った歌詞。
聴くと切ない気持ちになるが、とても好きな曲だ。
見覚えのあるレインコートで相手を見つける。
つまり、相手は雨の日にレインコートを愛用している男性ということになる。
でも、、、
レインコートを電車通勤で着ている男性を見かけた記憶がない。
「雨合羽」ではない、レインコートだ。
うちの夫もレインコートは一枚も持っていない。
だから、残念ながら竹内まりやさんの「駅」のように想ってもらえる確率はゼロに近い。
自分の知り合いを思い浮かべても、レインコートを着ているイメージがある男性は一人もいなかった。
それでも、この駅の歌には、レインコートという言葉がすごく似合う。
最初のフレーズの「レインコート」が耳に入ってくるだけで、アッという間に頭の中で、雨の黄昏時の駅のシーンが広がる。
夕方ではない、黄昏時がポイントだ。
竹内まりやさんは、改めてすごいな、と思う。
そんな私は、レインコートを愛用している。
レインブーツは昨日書いた通りで、まだまだ迷走中だが、レインコートは10年以上同じものを着ている。
息子が入園前に通っていた託児所の送迎で必要になり買ったものだ。
子供が小さい時は、親もレインコートが活躍する。
傘をさせない時もあるし、自転車を利用する事も多いからだ。
私はその時、初めてレインコートを買った。
自転車対応レインコートも売っていたが、それは買わず、シンプルで長く使えそうなグレンチェックのセミロングタイプにした。
買う時は、かなり迷った。
今の便利さを求めるか、
それもと、長く使えそうな物を選ぶか。
物選びの時には必ず迷うことでもある。
迷った末に、値段は倍したが、長く使えそうなレインコートにした。
なぜなら、子供の手を引いて歩く期間は短いと思ったから。
予想通り、息子の手を引く雨の日はアッという間に終わり、このレインコートは私一人の時に使うようになって久しい。
薄くて、軽く、すぐ乾く。
小さく畳んでも、シワにならず、季節を問わない色とデザイン。
シンプルなフードは、雨風の強い日には伸縮用の止め紐も付いていてすごく便利。
10年以上使っても、まだとても綺麗な状態。
あと、10年は使えると思う。
レインコートは、素敵な大人によく似合う。
私も背筋を伸ばしてレインコートを着たい。
まだまだ素敵な大人の女性には程遠いけれど、
「黄昏の駅」でなくてもいいから、雨の日に竹内まりやさんの「駅」を思い浮かべながらレインコートを着たい。
ミニマムに暮らすけれど、レインコートは持ち続けたい。
そういう物も、あっていいと思う。