やっと2学期が始まった。
長い長い、夏休みが終わってくれた。
全国のお母さん達は、ホッとしているだろう。
私も9月が待ち遠しくて仕方なかった。
息子も夏休み後半は、部活の回数が減り、殆ど家にいた。
その途端、ずっと家に「大人が二人」いることになる。
私の「一人時間」は全くなくなってしまった。
息子は自分の部屋にはこもらず、リビングで一日を過ごす。
ネットが子供部屋では使えないから余計だ。
誰かがいると物事に集中できない私は、目の不具合に加えて、自宅仕事の締切の事もあり、イライラがMAXの日々。
夏休み最終週も、ダラダラと過ごす息子に何度も怒鳴りかけた。
でもケンカしても虚しくなるだけ。
こういう時は回避策で、私は時々家を出る。
行先は、駅前のドトール。
こうやって、週に1度ほど、ここで自分を取り戻す。
密かな私の憩いの場だ。
店内の広さやライトニングがちょうど良く、なぜか落ち着く。
お気に入りの席もある。
イライラした気持ちのまま座っても、すぐに心が和む。
今は目の不調もあり、以前と同じようには物事が進まない。
それに加えて、息子も意思を持ってどんどん成長していく。
時々、噛み合わない事が発生する。
その都度、修正しているが、また調整が必要になってくる。
反抗期の時にも、この場所に何度も助けてもらった。
たった1杯のコーヒーが、私の癒し。
味がどうこうではない。
「誰かが淹れてくれたコーヒーを飲む」
そこに癒しの力がある。
いつも1時間ほどで、冷静さを取り戻せる。
高校生の夏休みは、親子関係がとても難しい。
小さい頃とは、必要とされる親の役割も違う。
今は、息子を子供扱いできなくなった。
親子でも、「人と人との関係」を新たに築いている感じだ。
とても微妙で繊細な関係。
怒鳴ってケンカするよりも、今は受け流す事を、私が学んでいる最中なのかもしれない。
そんな「お母さんの気持ち」も、あと数年で終わるはず。
この気持ちが、懐かしく感じられる時が来るだろうか。
駅前のドトールは、私の心の避難場所。
そういう場所が、今は必要。
二学期が始まりイライラも少し解消。
今月は、ドトールタイムも、少し減りそうだ。