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片付けは、とにかく数をこなしてみる。試行錯誤の連続は質を高めてくれるから。

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By: Amy

「大掃除」という言葉を聞いただけで、テンションが下がっていないだろうか?

やらなければならない事だらけの12月。いろんな事は待ってはくれない。

仕事、家事、育児、勉強、自分のこと、、。

心もざわつき、何をしても中途半端に手を付けては、あれこれ思い出し、また別のものに手をつけてしまい焦りだけが増えてはいないだろうか?

今やるべきことを頭で整理できないなら、まずは数をこなしてみよう。数をこなすと質が上がる。勉強も片付けも何でも同じステップアップの方法がある。

先月末に、子供の塾保護者会で新学年についての説明を聞いた。

塾はすでに新学年に入っている。今後の流れや模試日程、課題克服のためのポイントなど。

新規入会ではないし、子供達は既に説明を受けているので、親は形式的に話を聞く機会。

私も参加する事に意義ある、という程度で最初は先生の話を頭に流すだけだった。

話が始まり1時間が経過した頃に、だんだん眠気に襲われて、先生の声が遠くになりかけた。

その時、

「今やるべきことは、目の前の課題をとにかくがむしゃらにこなすことです!数をこなすことに意味があります!」

という先生の声で、パッと目が覚めた。

説明のモニター画面には、「数をこなすこと」で何が得られるか、何が変わるか、どう変わっていくかのフローチャートが映し出された。

「今やるべき事が自分自身で明確になっていなくても、とにかく目の前にある課題に片っ端から向き合ってみる。数をこなすと質が上がり、質が上がると作業のレベルが向上し、結果として以前とは違うレベルに進んでいることが実感でき、実感することで更に向上できる」

というような内容。

やるべき事に迷うことは勉強でも仕事でも、何でも同じ。

そう思って改めて「保護者」という立場でなく「生徒」という立場に自分を置き換えて話を聞いてみたら、その話がとても素晴らしいことだと気づいた。

 

やるべき事や多すぎて混乱すると優先順位が分からなくなる。

それでも「やるべき事」が目の前に山積みになっているのなら、どこからでもいいから手を付けて山を崩していくしかない。

山を崩さないと、次に進めないことだけは分かっている。

それが分かっていれば、あとはがむしゃらにそれをこなしていくだけ。

沢山の数をこなさなければならない。

数をこなしている途中では、それがどんな役に立つのかさえ考える暇はない。

「やるべき事」を終わらせ、また次の「やるべき事」をする。

 

ただそれだけなのに、その山が終わった時には、違う世界が待っている。

何故なら、数をこなすことが最大の力であるから。

数をこなしていくうちと、意識しなくても試行錯誤している自分がいる。

作業過程が重複していたと気づいたり、順番を変えた方が流れが分かりやすいと思ったり。

たとえ間違えてしまっても、沢山の事柄をこなさなければならないことが、かえって効率を挙げてくれるようになる。

結果として、目の前の最初のやるべき事が終わった時点で見える景色が以前とは違う、ということ。

その時は、既に効率を上げることに工夫することが身についているため、次の山に取りかかる時には、もっと効率が上がっていく。

この考え方は、勉強だけに限らない事である。

 

すごく納得できた。

実は、私自身にも仕事で思い当たる節があったから。

その時、急に増えた自宅の仕事で少し自分が混乱し始めていた。

受けた仕事はきちんとこなしたい。やるべき事が山ほどあって、時間は限りがあることも分かっていた。なのに、優先順位を考えるあまり作業があまり進んでいなかったのだ。

この話が頭で理解できた時、先生に大感謝した!

その後、私の仕事効率はグンとアップした。

「数をこなすと質が上がり、試行錯誤の連続が更に質を上げることになる」

あの日、先生の話を聞けて本当に良かった。

 

勉強・仕事に限らず、これは生活全てに当てはまる事だと思う。

片付けは、ぴったり当てはまる。

片付けたい、片付けようと思っていながら手が進まない場合は多い。

それを持ち越しているだけで、憂鬱になったりイライラしたり。

何から手を付けていいか、もっと分からなくなってくる。

 

だったら、何も考えず取り組んでみるのが1番なのだ。

片付け本や片付け方法の情報にばかり気にしていても始まらない。

やるべき事は、今目の前にある。

それを次々こなしていく。

片付け方がきれいじゃなくてもいい。

収納ボックスを新しく買わなくてもいい。

何が必要で、何が不要なのか、物は捨てなくてもそれを見極める作業をすることだって片付けだ。

 

1番大切なのは、「完了」してみることだと思う。

「未完了」を多く抱えていないだろうか?

抱えているなら、そこからまず始めてみる。

数をこなせば、必ず質も向上する。

その過程で「自分の片付け」を見つけていけばいい。

 

「完了」の判は押せば押すほど、もっと押したくなってくる。

その感覚を味わってもらえたら、この話も分かって頂けるのではないかと思う。

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