息子のクローゼット片付けが終わった後、
急に気になって片付けたくなったのが、
ダイニングのキャビネットに入れてある私の書類。
ここは、夏にも片付けたばかりだ。
その時も、沢山の書類を捨てた。
しかし、息子クローゼットを片付けてみた後で、
私は「不安を減らす」ために「書類を減らせない」という癖があることがわかった。
日々使っている書類は、作業するダイニングテーブルの一番近くにあるキャビネットに全部入れてある。
正直、ここは利用頻度が高い割に意識が低かった場所。
キャビネットの中に全部入っているから大丈夫、という安心感。
夏の書類整理は、頻繁に使っていた書類だけ。
キャビネットには、料理や過去の趣味の本や資料も入っている。
だいぶ減らしているから数は少ないが、そこから先に減らせていない。
まず、仕事や趣味関係の資料や書類を全部見直した。
見直す基準は、とってもシンプル。
必要か、必要でないか。
今回は、「ないと不安」という気持ちを差し引いて、それでも必要かどうかを自分に問いかけた。
「不安」の2文字を消し去ると、どんどん不要な書類が出てきた。
クリアファイルもさらの10個が空になった。
残った書類より、捨てる事になった書類の方が多かった。
既に終わった仕事の資料は、もういらない。
そこまで追うほどの仕事をしてる訳ではない。
必要なら、また探せるレベルの書類や資料。
集めたのは「自分」で、捨てられなかったのも「自分」。
趣味の資料も、もういらない。
資格取得のテキストも寄附出来るものかどうか調べて処分しよう。
「不安」を差し引いたら、残す書類より捨てる書類の方が多かった。
このキャビネットの中こそ、書類用の収納ボックスを買おうと思っていた場所。
今の段階で新しい収納ボックスは必要ない。
ここからも「枠」が減り、空間が出来た。
片付ける事は、物を減らした後にきちんと統一された物に収納することだ、と思う気持ちがずっとあった。
それが片付けの理想のような気がしてた。
片付けで出来る空間は、私の「不安」を取り除いてくれる。
空間が出来てみると、そこを「物」で埋めたくなくなる。
収納場所にできた空間は、言葉にできない安らぎを与えてくれた。
片付けは、こうやって何度も何度も繰り返して行くことで精度が上がっていくのだ。
息子クローゼットにきっちり「片を付けた」ことで、さらにその視線も気持ちも変化していた。
ダイニングのキャビネットは、私の現在。
過去と現在を分けようと思った。
では、過去の本や書類で残しておきたいと思う物は、どこに置こう?
一山になった過去の本。
結局その日は、リビングのテーブルにそのままになった。
他に置くべき場所はどこだろう?
時々見たくなるその本や書類。
息子にとってのガンプラと同じだな、と思った。
計画して初めた訳ではなかった片付けが、どんどん続いていく。
リビングのテーブルの上に重ねられた本をその晩はずっと見つめた。
そして、新たな片付けへと続くことになったのだ。