昨年レインブーツを手放してから、また梅雨を迎えた。
あれ以来、雨の日はエナメルパンプスでしのげていたが、濃い色が蒸し暑さに似合わないことが分かり、新しくパールホワイトのエナメルローファーを1足買った。
雨の日にローファー、買って大正解のアイテムとなった。
レインブーツにこだわらない。エナメルのローファーでも梅雨は快適に過ごせると知った。
濃い色のエナメルパンプスの色が重いと感じて、梅雨前に靴を探しに行った。
最初に買おうと思ったのは、同じエナメルパンプスで色が軽いもの、できれば明るめのベージュ。
ファッションの指南書にさせてもらっている本「似合う服がわかれば人生が変わる」でも、靴は黒とベージュをまず揃えるべき、と書いてあり、この1年ワードローブ改革をしてきて理にかなっていると度々感じていたからだ。
黒は年間通してキチンとしたスタイル全てに応用できる。
しかし、ベージュは履ける期間が日本の天候だと限られる気もする。寒い時期にベージュの靴は合わせにくい。濃い色のストッキングやタイツを履くと靴だけが浮いてしまう。
それに、素材が革オンリーの場合、雨で濡れたときに染み色が目立つという欠点がある。
ベージュでエナメルなら、両方をカバーできるのではないか?と思った。
ショップで試足するときに、希望の色・素材・用途を伝えると数種類出してくれて、全て履いてから、パールホワイトのエナメルローファーに決めた。
ベージュよりパールホワイトに惹かたのは、気温の高かった天候のせいかもしれない。
履いた瞬間、とても爽やかな気持ちになったのも選択した理由。
店員さんの話では、足の甲部分がパンプスのように広く開いていないローファーは甲部分を多う部分が大きいため、多少の雨はカバーできる、とのこと(防水ではないが)
試した中で、履き心地が良くスカートにもクロップドパンツにも合う少しヒールがあるローファーを購入した。
雨の日は重いレインブーツよりエナメルの靴に軍配。蒸れずに脱ぎやすいのはどっち?
買ってから、とても活躍している。
履き心地がいいから歩いても疲れない。
パールホワイトのカラーが明るすぎず暗すぎず、蒸し暑い雨の日も、真夏のような日差しの日も足元をクリアにしてくれる。
エナメル素材はなかなか優秀。多少の雨なら靴の中まで濡れることはない。
先日、東京に大雨が降った日も私の足元はエナメルローファー。
もちろん最後は中まで濡れてしまったけれど、エナメルの光沢が足元を軽く見せてくれる。ローファーだから滑らないしパッと脱ぐこともできる。濡れてしまっても乾かしやすいのもレインブーツと違う所。
街にはロングタイプのレインブーツの人を見かけたが、以前のよりその数は減っている気がした。ショート丈の方が多かった。
もちろん大雨の日はロングのレインブーツを履くのが1番濡れない方法だろう。
でも、梅雨のジトジトしたへばりつくようなこの時期に通勤でロングブーツは蒸れて暑すぎる。
私はレインブーツを手放した。後悔は全く無い。
雨の日のレインブーツ事情にも目を向けてみる。素敵なお手本は通りすがりのあなたかも
大雨の街には、予想していた以上にレインブーツではなくエナメルの靴を履いている女性が沢山いた。
1番素敵だと思ったのは、明るいワインレッドのエナメルヒールを履いていた女性。
濃いめのスーツを着ていたけれど、足元の赤いエナメルの光沢が上品で、顔は覚えていないけれど色だけが今も印象に残っている。
彼女があの姿でロングのレインブーツを履いていたら、きっと全く違った印象になるだろう。
素敵な大人のワインレッドがその人を引き立たせていることを知った。
雨の日、レインブーツにこだわりを捨てれば、梅雨も違った時間が過ごせるかもしれない。
今年の梅雨は、パールホワイトのエナメルローファーが私の相棒。
あの時、レインブーツを手放して今は正解だったと感じている。